ラムシュタイン、ロシアの「同性愛宣伝禁止法」への抗議としてメンバーがステージ上でキス

ラムシュタインが現地時間7月29日にモスクワでスタジアム公演を行ない、5月に発売されたタイトルなしのアルバムに収録された“Ausländer”を演奏中に、ギタリストであるパウル・ランダースとリヒャルト・クルスペがキスをしていたことが分かった。


SPIN」によると、2人の行為は明らかに、ロシアの「非伝統的な性的関係」を公に提示することを禁じる「同性愛宣伝禁止法」に抗議するものだという。

さらに公演終了後、バンドは「ロシア、愛してるよ」とキャプションを添えて2人がキスしている写真をInstagramに投稿したということだ。


前述の法律は最近になって、今夏公開されるエルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』の一部シーンを検閲する根拠として使われたものだという。これに対し製作陣とエルトン・ジョン本人が5月に連名で声明を発表、次のように綴って検閲を非難していた。

我々は、橋を架けることと、開かれた対話を信じており、世界中の人々の声が平等に聞かれるようになるまで、今後も障壁を取り除くための努力を続けていく所存です。


ラムシュタインは現在スタジアム・ツアー中であり、8月2日にはサンクトペテルブルクでの公演が予定されているという。「Rolling Stone」によれば、同国で法令違反を犯した外国人は15日以下の禁錮刑または5000ルーブル(約8500円)以下の罰金、さらには強制送還に処される可能性があるという。月曜日の行為が原因でロシアでの残りの公演が中止となるかどうかは不明とのことだ。
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