Official髭男dism『Traveler』が描く人生という旅を彩る4つの名場面

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  • Official髭男dism『Traveler』が描く人生という旅を彩る4つの名場面 - 『Traveler』発売中

    『Traveler』発売中

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Official髭男dismが、10月9日にメジャー1stアルバム『Traveler』をリリースした。昨年4月のメジャーデビューからめきめき頭角を現し、今やJ-POP新時代を象徴する存在となった髭男。音楽に対してどこまでもストイックな探求心でグッドミュージックを創り出す彼らは、常に新しい場所を目指して突き進んでいる。そんな髭男の音楽活動を表す言葉として「旅」=『Traveler』というワードが掲げられた今作は、『エスカパレード』から始まった旅路の記録であると同時に、髭男のグッドミュージックがいつでもリスナーの「人生という名の旅」に寄り添ってくれていることを実感する作品だ。そこでこの記事では、今作が私たちの人生とどのように重なり合うのかを4つのテーマに分けて解説していきたい。(渡邉満理奈)


①『Traveler』は「旅立ちの決意」だ/“イエスタデイ”、“宿命”、“Amazing”、“FIRE GROUND”

アルバムの1曲目を飾る“イエスタデイ”は、まさに旅立ちの瞬間が描かれている。新しい旅立ちを決意するとワクワクした気持ちよりも、今まで持っていたものを手放す怖さや先の見えない不安が勝ってしまい、思わず足がすくむこともあるだろう。そんな時にこの曲は、周りや過去に捕らわれるより、自分が本当に進みたいと思う道を選ぶ勇気を授けてくれる。≪どうか恐れないで行け≫。そんな力強いメッセージが込められたアッパーチューン“Amazing”、バンドの絶好調ぶりが反映されたアンセム“宿命”、ライブで盛り上がる情熱的なナンバー“FIRE GROUND”もまた、リスナーを旅立ちの緊張から解放し、背中を押してくれる曲たちだ。


②『Traveler』は「出会いの喜び」だ/“最後の恋煩い”、“ビンテージ”、“旅は道連れ”

楢崎誠(B・Sax)が作詞作曲を手掛け、メンバーがメインボーカルを担当した“旅は道連れ”を聴いていると、仲間と旅を共にする楽しさや高揚感が伝わってくる。私たちの人生にも必要不可欠と言えるほどに大切な人は必ず現れる。時にぶつかり合うことがあっても、≪「うんざりだよ これだからもう!」 って言いながらも笑みがこぼれる≫という“最後の恋煩い”の歌詞のように、深く強い繋がりは簡単に途切れない。だから傷つかないように慎重になって手を取り合うよりも、傷さえ愛しいと思える日々を一緒に歩んでいくことが大事であり、美しいのだ。そんな人との繋がりの真価を歌った“ビンテージ”からは、本当の意味での「出会いの喜び」に気付かされる。


③『Traveler』は「別れを受け入れること」だ/“Rowan”、“バッドフォーミー”、“Pretender”

出会いがあれば、もちろん別れもある。後悔の気持ちが綴られた“Rowan”、≪さよなら さよなら それがきっと答えだ≫とわかっていてもふりだしに戻ってしまう“バッドフォーミー”。この2曲で描かれているような切ない恋愛を経験したり、戻れない日々に胸を痛めたりするのも、人が成長していく上では必要な時間と言える。でもその場に留まっているだけでは、まだまだ続いている旅路の先に進むことは出来ない。“Pretender”は揺れる想いを抱えながらも、別れをしっかりと受け入れている曲だ。悲しみに背を向けて歩き出すことで、また新しい出会いが見えてくる。


④『Traveler』は「帰る場所」だ/“Stand By You”、“ラストソング”、“Travelers”

“ラストソング”はレコーディングやツアーが一旦終わる寂しさや余韻を感じさせる、謂わば「旅の区切り」を歌った曲。さよならではなく≪またね≫と言えるのは、今まで得た大切なものや人たちと一度離れても、また新たな旅で出会えるとわかっているから。その目印となるのは「帰る場所」なのだろう。藤原聡(Vo・Pf)はTwitterで「何位だとか、勢いだとか、そんな事よりもこのアルバムを聴いてあなたの人生が鮮やかになったなら、それが絶対1番嬉しかったりする」と呟いていた。この“Stand By You”の歌詞にも通じるリスナーへの想い、そしてアルバムのラストナンバー“Travelers”が示す、自分たちにしか出来ない音楽を探求し続けるスタンス。こういったバンドの芯の部分は、彼らがどんなに遠くまで旅に出ようとも「帰る場所」として存在し続ける。これを見失わないのは人生という旅の中でも、自分らしく生きていくために一番重要なことだ。

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