総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た

総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た
前日までの寒波が落ち着き、ひさしぶりに晴れ渡る青空に恵まれた12月8日。もはや年2回の風物詩となったサーキットイベント、渋谷JACK 2019 WINTERが開催された。昨年より規模を拡大し、今年からは計8ヶ所のライブハウスをジャック。先日行われたRO JACK for COUNTDOWN JAPAN 19/20優勝アーティスト5組を含めて、総勢66組のアーティストが集まった。

総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た
12時の開演時刻に、すでに多くの人が詰めかけ、タイムテーブルを片手に本日の計画を立てている姿が目につく。「●時にあそこで集合ね!」と、友達同士別行動を取るらしい会話もちらほら聞こえる。サーキットイベントが新しい音楽との出会いの場として定着しつつあり、オーディエンスも小慣れたものだ。ステージが8ヶ所に及ぶだけに、マイタイムテーブルの組み方が命。もともと応援しているバンドはもちろん、宝探しのように、それぞれが自分の好きな音楽を探しにいくのだろう。入場規制がかかっていた会場も多く見られ、集まったリスナーの音楽アンテナの感度の良さに驚かされる。つまり、バンド側としても新しい出会いが待っているということ。初見のオーディエンスの心をいかに掴むか。ほかに移動させずに足を止めさせるか。多くのバンドが口にしていた「この時間にこのステージを選んでくれてありがとう」という言葉は、紛れもなく真実だ。ストリーミングサービスのように、指先ひとつで違うライブを次々シャッフルすることはできない。選んで、その場所に辿り着き、今だけの時間を共有すること。その貴重さを知っているからこそ、自分たちのメッセージを短い時間で伝え切るべく、すべてのステージで、冬の寒さを吹き飛ばす勢いの熱演が繰り広げられていた。

総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た - Mr.ふぉるてMr.ふぉるて
総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た - アイビーカラーアイビーカラー
duo MUSIC EXCHANGEトリのMr.ふぉるては、アップテンポな楽曲を掻き鳴らし、パンキッシュなライブを展開。稲生司(Vo・G)は、“あの頃のラヴソングは捨てて”で「ぼくが言いたいのはそんな難しいことじゃないんだ! 聴いてくれー!!」と、メロディをはみ出すほどの情熱を迸らせる。一方、O-WESTではアイビーカラーが、ピアノの音色が跳ねるカラフルな世界を描き、「今日は愛を持ち帰れましたか? いっぱい愛を届けますので、よろしくお願いします!」と佐竹惇(Vo・G)。めくるめくポップスで、たくさんの笑顔が広がった。そしてO-EASTのフィナーレを飾ったのは、初開催から4回連続出演でその大役を担ったマカロニえんぴつだ。熱気溢れるオーディエンスに、生活とゼロ距離の悲哀を、愛しさを丁寧に音に乗せて届けていく。飛躍の一年を、自ら「来年どうなるでしょう? 今年のバンド、マカロニえんぴつです」とシニカルに、かつ堂々と宣言する姿が彼ららしい。移り変わりの激しい時代を見据えて、はっとり(Vo・G)は「もっと深く愛してください」とまっすぐ語り、「ロックバンドはステージに立てば死なない。希望だけ見せて帰ります」と、思いを込めた“ヤングアダルト”が会場全体に染み渡った。

総勢66組の「シーンの次世代」が集結!JAPAN'S NEXT 渋谷JACK 2019 WINTERを観た - マカロニえんぴつマカロニえんぴつ
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スマホひとつあれば、いつでも簡単に時代を超えて音楽を楽しめるのが当たり前。もちろん、そこで生まれる出会いもあるけれど、今この一瞬を共有する大切さはさらに際立つものだ。かけがえのない瞬間を重ねて変化し続けるアーティストたちが、今日のライブを経てどう次へつながっていくのか。そして、来たる2020年にはどんな新しい刺激と出会えるのか、楽しみでならない。(後藤寛子)
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