2008年のブリット・アワーズのノミネートが1月14日に発表された。グラミー賞やマーキュリー・アワードと並ぶ権威ある音楽賞のひとつである、ブリット・アワーズ。
マーキュリー・アワードと比べ、ポップ色の強い傾向にある同賞だが、今年はMIKAとテイク・ザット、レオナ・ルイスが最多の4部門にノミネートされた。3アーティストのうち、UKポップ界の大御所グループ=テイク・ザット、そして昨年デビュー・アルバム『ライヴ・イン・カートゥーン・モーション』をヒットさせたMIKAはここ日本でも知名度が高いが、レオナ・ルイスは、この春に本格的世界デビューを控えた新人女性シンガーということで、日本ではまだまだの知名度かもしれない。しかし、すでにイギリスでは絶大な人気を誇っており、2ndシングル“Bleedng Love”が、UKで2007年一番売れたシングルとなっている。オーディション番組『X-Factor』の2006年度の勝者である彼女。デビュー・アルバム『Sprit』が発売後7週連続でUKアルバム・チャート1位に輝くなど、華麗なデビューを飾っており、今後ますますの飛躍が期待される実力派女性シンガーということで、今年の同賞の台風の目となる可能性も大きい。
続く3部門にノミネートされたアーティストは、アークティック・モンキーズ、カイザー・チーフス、ケイト・ナッシュ、マーク・ロンソン。また、クラクソンズとバット・フォー・ラッシェズが2部門にノミネートされた。主なノミネートは下記のとおり。
<ブリティッシュ男性ソロ・アーティスト>
ジェイミー・T
マーク・ロンソン
MIKA
ニュートン・フォークナー
リチャード・ハーレイ
<ブリティッシュ女性ソロ・アーティスト>
バット・フォー・ラッシェズ
ケイト・ナッシュ
KTタンストール
レオナ・ルイス
PJ・ハーヴェイ
<ブリティッシュ・グループ>
アークティック・モンキーズ
エディターズ
ガールズ・アラウド
カイザー・チーフス
テイク・ザット
<ブリティッシュ・アルバム>
アークティック・モンキーズ『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメア』
レオナ・ルイス『Spirit』
マーク・ロンソン『ヴァージョン』
MIKA『ライフ・イン・カートゥーン・モーション』
テイク・ザット『ビューティフル・ワールド』
<ブリティッシュ新人>
バット・フォー・ラッシェズ
ケイト・ナッシュ
クラクソンズ
レオナ・ルイス
MIKA
<ブリティッシュ・ライヴ・アクト>
アークティック・モンキーズ
カイザー・チーフス
クラクソンズ
ミューズ
テイク・ザット
<ブリティッシュ・シングル>
ザ・フージアーズ“Worried About Ray”
ジェイムス・ブラント“1973”
カイザー・チーフス“ルビー”
ケイト・ナッシュ“Foundations(彼と彼女の関係)”
レオナ・ルイス“Bleeding Love”
マーク・ロンソン ft. エイミー・ワインハウス“Valerie”
MIKA“グレース・ケリー”
ムーチャ・ブエナ“Real Girl”
シュガーベイブス“About You Now”
テイク・ザット“シャイン”
<インターナショナル男性ソロ・アーティスト>
ブルース・スプリングスティーン
カニエ・ウェスト
マイケル・ブーブレ
ルーファス・ウェインライト
ティンバランド
<インターナショナル女性ソロ・アーティスト>
アリシア・キーズ
ビョーク
ファイスト
カイリー・ミノーグ
リアーナ
<インターナショナル・グループ>
アーケイド・ファイア
イーグルス
フー・ファイターズ
キングス・オブ・レオン
ザ・ホワイト・ストライプス
<インターナショナル・アルバム>
アーケイド・ファイア『Neon Bible』
イーグルス『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』
フー・ファイターズ『エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス』
キングス・オブ・レオン『ビコーズ・オブ・ザ・タイムズ』
カイリー・ミノーグ『X』
授賞式は、2月20日にロンドンのアールズ・コートで行われる。授賞式の司会をオジー&シャロン・オズボーン夫妻が務める予定となっている。なお、ポール・マッカートニーに「功労賞」が授与されることがすでに決定しているが、授賞式のトリは功労賞を受賞したアーティストの表彰とパフォーマンスが恒例となっているため、ポール・マッカートニーのパフォーマンスが披露される可能性が大変高い。
ちなみに、エイミー・ワインハウスのアルバム『バック・トゥ・ブラック』は2007年にイギリスで最大のセールスを記録したアルバムだが、2006年に発売された作品であるため、ノミネーションの選定から外れてしまっている。
ブリット・アワーズ2008のノミネートが発表に
2008.01.15 23:53
