リンキン・パークのマイク・シノダ、「Black Lives Matter」の本来の意味を説明。「『All Lives Matter」』に話をすり替えてはいけない」

リンキン・パークのマイク・シノダ、「Black Lives Matter」の本来の意味を説明。「『All Lives Matter」』に話をすり替えてはいけない」

現地時間5月25日にミネソタ州ミネアポリスで、無抵抗の黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に首を押さえつけられ死亡。このできごとを受け、全米各地ではアーティストを含めた数多くの人々が、アフリカ系の人々に対する暴力や差別の撤廃を訴える運動「Black Lives Matter」に参加している。

そんななか、リンキン・パークマイク・シノダが、「Black Lives Matter」の本来の意味を説明している。


マイクは、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」にて動画を配信。その冒頭で、新型コロナウイルスの影響で余儀なくされた児童の自宅学習の問題に触れ、その後に「Black Lives Matter」について意見を述べている。

人々が「Black Lives Matter」について語る時に、「アフリカ系だけでなく全人類の命が大切である」として「All Lives Matter」を掲げることがあるが、この2つには大きな違いがあると説明。

マイクは、「Black Lives Matter」は他の人種の命は大切ではないと謳っているのではなく、アフリカ系の人々がターゲットにされ、迫害と人種差別の被害者になっている事実を広め、この運動により助けを求めているのだと話し、さらに有色系の人々の生活には、他の人種よりも大きな壁が存在していると強調した。

黒人というだけで白人の警官に目を付けられ、危害を加えられたり殺される可能性があり、また、白人が恐れなくて済むことに有色系の人々が怯えている事実を、人々が「Black Lives Matter」の運動で伝えているのだと諭した。

最後にマイクは、現在アメリカで加熱している「Black Lives Matter」の運動に共感を示すことが大切で、「All Lives Matter」に話をすり替えてはいけないともコメント。アフリカ系の人々は「他の人種の命はどうでもいい」と言ってるのではなく、助けを求めていることを理解してほしいと語っている。

今回、動画ストリーミングサービスを使って「Black Lives Matter」の定義を説明したマイク。自身が日系アメリカ人であるマイクは、トランプ大統領がアジア系を差別しているからといって、この状況で「Asian Lives Matter」などと声をあげて話をすり替えたりしない、と締めくくった。
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