レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが、ドナルド・トランプが大統領になったのはバンドにも責任があると語っている。
「FAR OUT」によると、「Interview」誌のインタビューで「ある意味で、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンはトランプが大統領になることを予言していたと言えるでしょうか?」と質問されたトムが、「因果応報の観点から見ると、全責任があるかもしれない。謝るよ」答えていたという。
その理由についてトムは、1999年にリリースされた“Sleep Now in the Fire”のミュージック・ビデオに「大統領にトランプを」と書かれたプラカードを持つ人が映っているからだと、冗談交じりにコメント。
ビデオで監督を務めたマイケル・ムーアが同プラカードを印刷し、それを撮影現場にいたウォール街のデイ・トレーダーに手渡したとのこと。
当時を振り返ったトムは、「でも、誰もプラカードに興味を示さなかったんだ。それが即興のジョークになるなんて面白いよね。この“即席のジョーク”が2020年のいいハッシュタグになるかもしれない」と話した。
そしてトムは、 2020年にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンに匹敵する存在がいるかどうかという質問にも答えている。
「かつてほど音楽に注意を向けてないことを認めなくちゃいけないけど、ヒップホップでもフォークでも、ロックンロールだろうが、どんなジャンルでも現状に立ち向かうために音楽を作ってるアーティストが常にいることは知ってるよ」
なおトランプ政権に対する反発やプロテスト運動「Black Lives Matter」などを受け、1992年にリリースされたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのデビュー作が、6月にビルボードチャート200に返り咲いている。