「そもそもアルバムを作ろうと集まったわけでもなくて、『10日間押さえて、PCR検査して、とにかくやってみよう』という。そうしたら信じられないことにすべてが予期せず空から降ってきたんだよ」
新型コロナウイルスによるパンデミックやロックダウンに対して真っ正面から、今やれる最善の音楽的な抵抗を見せたアルバムはこれが世界で初じゃないだろうか。
ザ・ストラッツの3枚目となる新作『ストレンジ・デイズ』は、わずか10日間で仕上げられたものながら、先行シングルで発表されたロビー・ウィリアムスをはじめデフ・レパードのフィル・コリンにジョー・エリオット、ストロークスのアルバート・ハモンドJr.など、錚々たるゲストが参加して、激情がほとばしるものになっている。
クイーンをはじめ、さまざまな過去の偉大なエッセンスを受け継ぎつつ、この困難な状況を音楽のパワーと熱量で跳ね返そうという決意が充満した音には、彼らが背負った使命と決意が満ちあふれている。
こんな時だからこそ、コレを聴いてくれというボーカル、ルーク・スピラーの思いがダイレクトに伝わるインタビューとなった。 (大鷹俊一)
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