過去に何度か、「ロックは死んだ」と発言しているキッスのベーシスト:ジーン・シモンズに、フロントマンのポール・スタンレーが反論している。
これまでにジーンは、2014年に“現代世界におけるテクノロジーとその傾向により、ロックが「殺されてしまった」”と述べ、昨年は、「オアシスをはじめとする90年代のバンドはロック・レジェンドの域に達していない」とコメント。先月は、「ロックが死んだのは若いファンが原因」だと自論を展開していた。
「LOUDWIRE」によると、 SiriusXM Canadaの番組に出演したポールが、ジーンの「ロックは死んだ」説について意見している。
「人生でもロックでも何であれ、不変ではないと思う。例えば、誰かの脈を測って脈が弱いからといって、その人が死んでいることにはならない。脈が弱いというだけで、これから強くならないという意味じゃないよね。
音楽が死ぬことはないだろう。バンドが死ぬことも、ロックが息絶えることもないと思う。ただ誰かが、過去のある時期のようなレベルにロックを再燃させるだけだ」
そしてポールは、「ロックがテクノロジーに殺されてしまった」とのジーンの言葉にも反論している。
「人々はテクノロジーに夢中になり、他の物の影を薄くしてるかもしれないが、最終的には一周して元へ戻るものだ。すべてがカムバックするんだ。ロックが消えることはない。今は眠ってるかもしれないが、素晴らしい音楽を作ってるバンドがいる。コンピューターが、音楽を作る人間の血肉に取って替わることは決してないだろう」
なお、ジーンの説にはアリス・クーパーも、「ロックは在るべき場所に存在している」と反論していた。
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