ノエル・ギャラガー、初となるソロ・ベスト盤リリース決定!! 進化と普遍を行き来した10年の旅路から浮かび上がる天才ソングライターの本質とは?

ノエル・ギャラガー、初となるソロ・ベスト盤リリース決定!! 進化と普遍を行き来した10年の旅路から浮かび上がる天才ソングライターの本質とは?

ノエル・ギャラガーがソロ・デビューして早10年が経つと気づいて、光陰矢の如しを改めて噛み締めずにはいられないが、そんな10周年を記念してノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ初のベスト盤、その名も『バック・ザ・ウェイ・ウィー・ケイム:Vol 1(2011 - 2021)』が6月11日にリリースされることが大決定! 3枚のオリジナル・アルバム、直近の3枚のEPから選りすぐったナンバーに、2曲の新録新曲、そして未発表音源を含むリミックスやリワークまで満載な内容だ。また、日本盤のボートラとして2012年フジロックのライブ音源が3曲追加収録される。そんな大充実の内容と共に、ノエルは自身のソロ・キャリアに最初の句点を打とうとしている。

デビュー・アルバムのオープニング・トラックだった“エヴリバディズ・オン・ザ・ラン”で幕を開ける本作のトラックリストは概ね時系列に沿ったものとなっていて、作を重ねるごとにソウルフルに、サイケデリックに奥行きを広げていったノエルのサウンド・メイカーとしての進化を感じられる。同時に、こうしてトラックリスト通りに聴くと彼のソングライティングの根本は実は驚くほど不変であることにも気づくはずだ(飛び道具のようにインサートされる“ブラック・スター・ダンシング”のディスコ・ビートだけは流石に唐突だが)。

そして何より嬉しいのが2曲の新曲、“ウィアー・オン・アワー・ウェイ・ナウ”と“フライング・オン・ザ・グラウンド”が出色の出来であること! 特に“ウィアー・オン・アワー・ウェイ・ナウ”は『フー・ビルト・ザ・ムーン?』のテイストを継承した女性コーラスにコズミックなサイケ・ギターが絡み合う、まさに現在進行形のノエルだが、その神がかったメロディ・ラインの美しさは27年変わらない彼の本質だ。

ノエルはかつて、自身が選曲したオアシスのベスト・アルバムを『ストップ・ザ・クロックス』と名付けた。時を止め、完璧なものを完璧なかたちのままで封じ込める意思がそこにはあって、彼がオアシスを「既に完成したもの」として捉えていたことがわかる。

翻って、来た道を戻りながら(Back The Way We Came)、同時にこれからの道を行く(We’re On Our Way Now)決意を示した本作は、彼がソロを「変わり続けていくもの」として捉えている証だろう。それはつまり生きるということ、人生ということだ。(粉川しの)



ノエル・ギャラガーの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


ノエル・ギャラガー、初となるソロ・ベスト盤リリース決定!! 進化と普遍を行き来した10年の旅路から浮かび上がる天才ソングライターの本質とは? - 『rockin'on』2021年6月号『rockin'on』2021年6月号
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