【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/ブライアン・マクオンバー

ロッキング・オン6月号では、「究極のギタリスト」を特集しています。そこでギタリスト特集とあわせて 、昨年の9月号に掲載したロッキング・オンが選ぶ「究極のロック・ドラマー」を43日にわたり、毎日1人ずつご紹介します。

「究極のロック・ドラマー」に選ばれたアーティストはこちら。

ブライアン・マクオンバー(ダーティー・プロジェクターズ)

【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/ブライアン・マクオンバー

ダーティー・プロジェクターズのサウンドを特徴づけている大きな要素といえば、男女混成の華麗なボーカル・コーラスと、様々な音楽にインスピレーションを得た多彩なリズム・ワーク。なかでも後者に関して、ベーシストのナット・バルドウィンと共に長年その根幹を担う役割を務めてきたのがブライアン・マクオンバーである。

彼がドラムを叩いていたのは、2006年から2012年まで。すなわちダーティー・プロジェクターズがデイヴ・ロングストレスのソロからバンド編成になり、USインディを代表する座へと上り詰めた時期と重なる。そしてそれに伴い、ルーツ音楽やバロック・ポップ、R&B、アフリカ〜ワールド・ミュージックなどを貪欲に取り込み音楽性を大きく広げていった過程において、マクオンバーの貢献度は極めて大きかったと思われる。

とりわけ2009年の『ビッテ・オルカ』は、そうしたダーティー・プロジェクターズの音楽のリズム・コンシャスな魅力、いわば身体性が最も顕著に表出された作品に挙げられる。彼の功績は、現在のグループにおいても礎となり受け継がれているといっていい。

なお、脱退後はソロとして活動するマクオンバーは、近年その才能を映画音楽の世界で発揮。慣れた手つきで披露するそのエレクトロニック・サウンドは、彼の器が単なるドラマーの域に留まらないものだったことを物語っている。(天井潤之介)



ロッキング・オンが選ぶ「究極のロック・ギタリスト」特集掲載号は、現在好評発売中。ご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。


【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/ブライアン・マクオンバー - 『rockin'on』2021年6月号『rockin'on』2021年6月号
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