【JAPAN最新号】米津玄師、100年後の地獄を生きるあなたに、おさげ髪の革命歌を。朝ドラ『虎に翼』主題歌”さよーならまたいつか!”考察ロングレビュー

この4月にスタートしたNHK連続テレビ小説『虎に翼』(作・吉田恵里香、主演・伊藤沙莉)。その主題歌に起用されドラマ本編ともども話題沸騰となっているのが、米津玄師の新曲“さよーならまたいつか!”だ。まずは周辺情報をおさらいしておくと、今年1月に朝ドラ主題歌決定が報じられ、『虎に翼』放送開始が近づく3月25日には、米津が“さよーならまたいつか!”関連の新ビジュアルとしておさげ髪&真っ赤なパワーショルダーのスーツ姿を公開する。4月1日にいよいよ朝ドラがスタートすると主題歌オープニングのノンクレジットムービーも公開され、4月8日には晴れて楽曲の配信リリース開始。次いで4月12日には、あの新ビジュアルの米津が颯爽と活躍するミュージックビデオも登場した。映像の中でピースサインの決めポーズを見せたり、鏡越しにウインクしてみせ華麗にMVを締めくくる茶目っ気たっぷりな米津の姿も、語り種となった。
 米津にとって初の朝ドラ主題歌となる“さよーならまたいつか!”は、軽やかに弾むようにしながら次第にメロディが舞い上がってゆく極めてキャッチーなポップチューンとなっており、主題歌起用が報じられたときにも、米津は「『毎朝聴けるものを』と意気込み作りました」とコメントを寄せていた。音楽的には、まさに人々の毎朝を清々しく楽しげに彩るために生み出されたような曲調で、ロストコープアニメ―ションを取り入れた美麗なアニメ+実写仕立ての主題歌オープニング映像ともぴったりだ。また、“さよーならまたいつか!”のMVで米津が覗かせていた茶目っ気も、この曲の軽快で風通しのいい一面を強調している。(以下、本誌記事に続く)

文=小池宏和 撮影=山田智和
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋)


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