結成以来、ロックンロールやガレージパンクの魅力を現代に伝え続けるバンドとしてリスナーを楽しませてきたTHE BAWDIES。2024年は結成20周年、デビュー15周年のアニバーサリーイヤーであり、その記念すべき年の作品として、9thアルバム『POPCORN』が完成した。ルーツミュージックへの愛とリスペクトに溢れているのはいつものことながら、グッドオールドなロックンロールがTHE BAWDIESのアグレッシブなガレージサウンドで体現されることにより、新たなポップセンスや多幸感を生み出す──それを鮮やかに証明する作品となった。彼らの周年を祝福する作品であり、ロックンロールが愛され続けている、その歴史自体をセレブレイトするような最高傑作の誕生。耳の肥えたファンはもちろん、音楽を聴き始めたばかりのリスナーもぜひとも触れてみてほしい。このアルバムを入口にしてそのルーツを辿れば、そこには間違いなく豊潤な音楽世界が待っている。そんな『POPCORN』、やはりメンバー全員が大きな手応えを感じている模様。この傑作が生まれた背景、そして周年を迎えた現在の心境を語ってもらった。このあと何十年も変わらないだろうという自信があるし、
自分たちが伝えたいものを伝え続けて、ロックンロールの魅力がより多くの人に伝わればいい（ROY）
インタビュー＝杉浦美恵 撮影=アミタマリ
（『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋）
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