マイケル新曲、1983年の共作曲だった

10月12日にマイケル・ジャクソンの英語版オフィシャル・サイトで初公開されたばかりの新曲“THIS IS IT”が、実際にはポール・アンカとマイケルが1983年に共作した曲だったことが明らかになった。

この曲はもともとポール・アンカの1983年のアルバム『ウォーク・ア・ファイン・ライン』に収録される予定だったが、アンカの言によれば、マイケルが途中でテープを持ち逃げしたのだという。その後、この曲はサファイアというシンガーによって1991年に“アイ・ネヴァー・ハード(I Never Heard)”のタイトルでレコーディングされ、発表された。

今回“THIS IS IT”が発表された後、ポール・アンカはニューヨーク・タイムズ紙に「まったく同じ曲だよ。タイトルを変えただけだ」と話していた。同曲をリリースする<エピック・レコーズ>の会長ロブ・ストリンガーは、マイケルのファンたちが“THIS IS IT”と“アイ・ネヴァー・ハード”が似ていることを指摘するまで、間違いに気づかなかったという。

マイケル側はすぐに誤りを認め、アンカに著作権の50%を譲渡することで両者は合意に達した。もともとマイケル側がたくさんのテープが入った箱の中から見つけた“THIS IS IT”がデモ・バージョンであり、マイケルの歌とピアノしか入っていなかったことも間違いの原因になったと思われる。

「彼らは正しい対応をとったと思うよ」とポール・アンカはAP通信に話している。「誰も悪いことをしようとしたわけじゃないんだと思う。単なるミスだったんだ」

両者のあいだで問題は解決されたものの、サファイアのマネージャーのサル・アバティエーロは訴訟を起こすことも考えているという。「ひどい間違いだよ」と彼はエンターテインメント・ウィークリー誌に話している。「ポール・アンカはがっつり訴訟を起こすに決まってるよ(この時点で彼は両者が合意に達したことを知らなかった)。サファイアに何らかの法的権利があるのかどうかは知らないがね。弁護士に連絡しなきゃな。まあ、うまくいくならだけどさ。それにしても奴らは至るところで映画の宣伝をしてるな」
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