カトリック教会の総本山であるバチカンは66年にビートルズのジョン・レノンが口にした自分たちは「イエス・キリストよりも大きい」発言をようやく許すことにしたようだ。
バチカンの機関紙であるロゼルヴァトーレ・ロマーノ紙は先頃、ビートルズの業績を称え、それに較べればビートルズのキリスト発言などは「意味がないもの」だとした。
「彼らが薬物を使用したことは事実であるし、彼らは成功に舞い上がり、放埓で無軌道な生活に明け暮れもした」と記事は説明する。「彼らは自身の存在がイエスよりも大きくなったとさえ発言した。しかし、ビートルズの楽曲を聴けば、こうしたことはどうでもよく、意味がないものにすぎない」。
さらに記事は続ける。「彼らの作品のメロディの美しさはポップ・ミュージックを永遠に変えてしまったのであり、今もわたくしたちの情感に訴え、宝石のようにその輝きを失わない」。
また記事のなかで同紙はビートルズを「ポップ・ミュージックの歴史のなかで、最も息の長い、今も一貫して続いている、代表的な現象である」と褒め称えた。
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