昨年突如再結成し、断続的にワールド・ツアーを敢行しているフェイス・ノー・モア。今年のコーチェラ・フェスでの出演を控え、今週に入ってから地元サンフランシスコで3度ほどライブをこなしたというが、なんと、これが再結成してから初のアメリカでのライブだったという。
再結成ツアーを開始したのが09年6月で、約10ヶ月かけてようやくツアーはアメリカに上陸したわけで、なんとそこにたどり着くまでに既にバンドはヨーロッパ、南米、オセアニアと31ヶ国を巡ってきている。いかに彼らが海外で根強い人気を誇っていたかがよくわかるが、ここにきて初めてアメリカでやるというのは、そのことを見せつけたいのか、アメリカのオーディエンスをじらしたいのかその真意はわからない。ただ、ミクスチャー・ロックの先駆的存在でありながら、数あるラップ=ロック・バンドのなかでも抜きん出てヒネリや毒が効いていたフェイス・ノー・モアらしいやり方ではある。
というわけで、サンフランシスコでのライブは実に12年ぶりのものとなり、オープナーはピーチズ・アンド・ハーブの“リユナイテッド”という、ディスコ全盛期のチークタイム・スタンダードをカバーするという超変化球技だが、自分たちの再結成とアメリカのオーディエンスとの再会をおもしろおかしく祝うという意味ではわりと直球か。
ローリング・ストーン誌が伝えたところでは、12日のライブでは実は地元サンフランシスコの観客はそんな多くないことが判明し、ボーカルのマイク・パットンが「久々に地元でライブをやるっていう触れ込みなのに蓋を開けたら相手は観光客かよ」と毒づく場面もあったとか。けれども、“ミッドライフ・クライシス”の最終コーラスの手前でバンドが一切音を止めてしまっても、オーディエンスがそのままコーラスを全員で歌い続けていくほどの盛り上がりぶりだったという。
アメリカはコーチェラのほか、ニューヨークで1回ライブをこなしたら、またヨーロッパへ向かうという彼ら。オセアニア公演は10公演あって、アメリカは5回のみとはどういうことなのでしょうか。腹にイチモツありという感じではあります。
セットリスト
“Reunited”
“From Out of Nowhere”
“Land of Sunshine”
“Caffeine”
“Evidence”
“The Gentle Art of Making Enemies”
“Chinese Arithmatic”
“Last Cup of Sorrow”
“Cuckoo for Caca”
“Easy”
“Ashes to Ashes”
“Midlife Crisis”
“Surprise! You’re Dead”
“King for a Day”
“Epic”
“Just a Man”
“Chariots of Fire”
“Stripsearch”
“Digging the Grave”
“This Guy’s in Love with You”
“We Care a Lot”
“Introduce Yourself”