ウィルコ、自らレーベルを立ち上げか?

ウィルコ、自らレーベルを立ち上げか? - 02年作 『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』02年作 『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』

ウィルコのギタリスト、ネルス・クラインはウィルコがここ10年近く自分たちの根城としてきたノンサッチ・レコードとの契約を終わらせ、ウィルコ自身のレーベルを立ち上げることになるとエクスプレス・ナイト・アウトとのインタビューのなかで明らかにした。

「今現在のぼくたちの主な目標は、新しい楽曲に取り組んで新しいアルバムを作ることなんだと思うな。で、今となってはぼくたちには自分のレーベルがあるから、結構、おかしな作品がリリースされていくことになると思うんだよ」とネルスは説明している。問題のレーベルについては「もう名前がついてるのかどうかはぼくは知らないけど。ジェフ(・トゥウィーディ)は基本的にしばらくどこともレーベル契約をしたがってなかったんだけど、それでノンサッチとの契約も更新してなかったんだよね。というわけで、ぼくたちは自分たちでやるしかないということで、自分たちのレーベルを始めることにしたんだよ。だから、ソリッド・サウンド・フェスティヴァル(ウィルコが今年キュレーターを任されているフェス。8月13日から15日まで開催)をやる頃には7インチのおみやげとか、なんかやれるかもね。まあ、よくわかんないけどさ。基本的にはね、ジェフとトニー・マルゲリータ(ウィルコのマネージャー)がやってることだから、ぼくとしてはふたりのやりたいことにつき合わせてもらうっていう感じなんだよね」。

バンドの広報によれば、確かにウィルコとノンサッチとの契約は終わっているということなのだが、バンドが将来の作品を自分たちでリリースしていくことになるのかどうかはまだ未確定とのこと。ただ、その可能性はあるらしい。

というわけで、もし、ソリッド・サウンド・フェスティヴァルに行けることがあったら、ひょっとしたらウィルコの謎のレーベルの第1号プレスを入手できたなんてこともあるかもしれないのだ。

ただ、ウィルコとノンサッチとの密な関係もまた語り草になってきたものだった。というのも、ノンサッチと同じワーナー参加のリプリーズから契約を打ち切られたウィルコをノンサッチはわざわざ自分たちのところに連れてきたからだ。しかも、その時、ウィルコは傑作『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』を制作中だったのだ。
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