故ロニー・ジェイムス・ディオのライブ音源や再発、さらには自伝も企画中

故ロニー・ジェイムス・ディオのライブ音源や再発、さらには自伝も企画中 - ブラック・サバス 1980年作 『ヘヴン&ヘル』ブラック・サバス 1980年作 『ヘヴン&ヘル』

元レインボー、ブラック・サバス、ディオのボーカルとして活躍し、5月にがんで他界したメタル界屈指のボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオだが、死の直前には自身のマネージャーでもあったウェンディとともに新しいレーベルを立ち上げようと躍起になっていたらしい。ロニー自身の作品やほかのアーティストの作品も紹介していくレーベルとなったはずで、ロニーの死後いったん頓挫しかかったが、ウェンディがあらためてこのレーベルを立ち上げることになったとローリング・ストーン誌が伝えている。

レーベルはニジ・エンタテイメント・グループといって、11月9日にロニーが率いたディオのライブとして語り継がれている音源を『Dio at Donington UK: Live 1983 and 1987』というCD2枚組としてリリースすることになる。ウェンディによれば、83年のライブ音源はディオがユニットとしてイギリスで初めてライブを行ったもので、87年のものはメンバーのラインナップを変えてイギリスを同じドニントンのメタルの祭典、モンスターズ・オブ・ロック・フェスに出演した時のもの。CD1は新しい若いバンドによるエネルギッシュな演奏になっている一方で、CD2はより熟達して楽曲もレパートリーも増えたバンドの演奏が聴けるという。

また、11月23日にはディオのデビュー作となった83年の『ホーリー・ダイヴァー~情念の炎』を180グラム・アナログ盤、さらにはロニーの従兄弟、デヴィッド・フェインスタインの作品『Bitten by the Beast』のリリースも予定している。ちなみにデヴィッドとロニーはレインボー時代以前にエルフに一緒に在籍したことがあり、さらにデヴィッドがその後結成したロッズにロニーも関わったりしていた。

その一方でウェンディはロニーの自伝を出版する版元も物色中で、生前にロニーがほぼ書き上げていた原稿も揃っているという。「終章だけをわたしの方でつけてあげれば」完成するというこの本についてウェンディはこう説明している。「もともとは3冊揃いの本として考えていたものなのね。ひとつがロニーの回想録、ふたつ目が図版つき歌詞集、そして3冊目が写真集という」。
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