ここでも何度か伝えてきたが、警察による人種プロファイリングや狙い撃ち的な捜査を可能にするアリゾナ州法SB1070 号が4月にアリゾナ州で成立し、その施行を止めようとザック・デ・ラ・ロッチャが中心となって、カニエ・ウェスト、ブライト・アイズのコナー・オバースト、ソニック・ユースなど多くのトップ・アーティストによる抗議団体、サウンド・ストライクが5月に結成された。
その後、サウンド・ストライクに所属するアーティストらはアリゾナでの公演活動などを拒否するなどといった手段でその意思を訴え、さらにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやコナー・オバーストはアリゾナ州でこの州法に抗議する活動をしている団体の活動資金の捻出のためチャリティ・ライブを行ったりもした。
そして、コナーがついにこの問題を訴える新曲とビデオを9月30日にリリースした。“Coyote Song”と名づけられたこの曲のビデオでは、コナーが実際のアリゾナ州の国境地帯でさまよう姿がとらえられている。
一緒に発表された声明でコナーはリスナーにこう呼びかけ、抗議を分かち合うことを訴えている。「アメリカの民主主義と自由は、すべての人が人種や出身国とは無関係に公平で、平等に政府から扱われることに基づいています。音楽が連帯や希望のメッセージを広げていくのに発揮したその力をぼくたちはすでに目撃しています」。
“Coyote Song”のビデオはこちらから(→http://vimeo.com/15418942)