いよいよ3月23日に待望の新作『アングルズ』をリリースするザ・ストロークスだが、ボーカルのジュリアン・カサブランカスは新作のレコーディングの過程で、バンドからの抵抗があったと語っている。
新作をめぐる取材を受けたジュリアンは、アルバム制作でも初期にニューヨークのアヴァター・スタジオで行われたレコーディング・セッションになぜ参加しなかったのかと訊かれて、ジュリアンはNMEにバンドからの抵抗があったことを認めている。
「みんながみんなの気の済むまでやってもらいたかったということなんだろうね。そうすれば、ぼくも好きなようにできるからさ」とジュリアンはこの時のセッションについて語っている。バンドはジュリアン抜きで新作の制作作業を始めたことで知られている。
ジュリアンはさらにこうつけ加えている。「なんかさ、ストロークスのことがネガティヴに言われてる時って、まるでぼくがスタジオに入ってきて『これはこうやるから、気に入らないんだったらさっさと失せな』とでも言ってるような感じに言われるんだけど、全然そんなことじゃないんだからね。ぼくは単純にクリエイティヴで、建設的で、楽しい会話をスタジオで交わしたいだけでさ。ただ、ぼくが単純に思うのは、今回はどういうわけか知らないけど、そういう雰囲気にはなれなくて、バンドから抵抗にあったんだよね」。
その後、バンドはこのセッションの音源をボツにして、ギターのアルバート・ハモンド・ジュニアの自宅スタジオに場所を移して今作の音源を完成させている。
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