ザ・ホワイト・ストライプス、“一音ギグ”ほか面白ギグを連発中

最新アルバム『イッキー・サンプ』は全米2位、全英1位を獲得するなど好評の中、ツアーを決行中のザ・ホワイト・ストライプス。正式に告知されている公演日程のほか、突発的なライヴが各日行われており、ファンは情報収集に必死になっているという。まず、サプライズ・ギグを行う会場が、いかにもザ・ホワイト・ストライプスらしい洒落っ気に富んでいて、地域のコミュニティセンター、ボーリング場、市バス、橋の上、公園などで行われている。

7月11日、バンドはプリンスエドワードアイランド州のシャーロットタウン入りしたが、夜のコンサートを前に、サプライズ・ギグを見込んで午後から200人あまりのファンが町の集会場や公園内にある小さな会場に集合しては、ホワイト・ストライプスのふたりが現れるのを固唾をのんで見守っていたという。夕方5時頃おおかたの予想を裏切ってふたりは、公園近くの波止場からボートに乗って登場。集まっていたファンは、波うち際まで駆け寄り、数メートル先のふたりのライブを何とか堪能することが出来たとか。

場所だけでなく、趣向を凝らせるのもストライプス。7月5日にはトロントのYMCAで100人ほどの子供たちを前にパフォーマンスを。5歳から12歳の“若い”観客の前に現れた彼らは、ホワイト・ストライプスの曲のほか、子供達と一緒に童謡“The Wheels on the Bus”を歌ったという。また、7月13日にはカナダのノバスコシア州・ハリファックスにある、城塞跡Halifax Citadel National Historic Siteにてマーチング・バンドとともに行進。ジャックとメグは伝統衣装のキルト・スカートを着用していた。メグの“Fire!”という号令とともに、砲台から空砲音が鳴らされるという城塞ならではの演出もあったという。城塞では演奏パフォーマンスがなかったため集まったファンからはブーイングもあったというが、その後ジャックとメグは夕方地元のバーLocas Bar and Billiardsに現れ、150人ほどのファンの前でシークレット・ライブを開催。7月16日ニューファンドランド州セントジョンズでは、さらに変わった趣向のギグが行われた。その内容はというと、文字通りの“一音ギグ”。ジャックとメグはステージでたった一音のみ(Cシャープ)を奏で、退場した。これで彼らは「カナダのすべての州および準州で正規の公演を行なった」そうだ。なお、カナダでのツアーは、この晩行われたマイル・ワン・スタジアムのステージで終了した。

また、7月14日にノバスコシア州のグレイス・ベイのザ・サヴォイ・シアター行われたライブは、ザ・ホワイト・ストライプスの10周年を記念する特別な一夜となった。CBC.caによればチケットは12分でソールド・アウトしたという同公演はカメラ・クルーによって撮影されており、上記のサプライズ・ギグの映像なども併せてDVD化される見通し。また、ストライプスの公式サイトによれば、10周年を記念したすべて手作りという特別なアーティスト・グッズをプロデュースするという。アイテムとしては、ストライプス公認のタータン・チェック柄の帽子やタイツなどのほか、100枚限定のシルクスクリーン印刷のポスターなども登場する予定とか。

ストライプスは、7月末と9月から10月にかけて全米をツアーした後、10月末からはイギリスおよびスコットランドをツアーする。
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