ソロ期のベスト盤『The Very Best of Morrissey』を本日リリースしたモリッシーだが、ラジオ出演した際に動物愛護の観点からイギリスのデヴィッド・キャメロン首相を「子供を殺しているのと同じだ」と攻撃している。
もともと厳格な動物愛護を主張してきたことで知られるモリッシーだが、その一方でキャメロン首相は現在ではイギリスで禁止されている狐狩りの擁護派としても知られていて、そんなキャメロン首相がモリッシーの楽屋を訪ねたとしたら、追い返すだろうとモリッシーは語っていて、「きっとドアを開けないだろうね。これはモラルの問題でもあるからなんだよ。牡鹿を平気で殺すということは子供を殺すのと同じことだよ。そこにどんな違いがあるというのかな?」と説明している。
実はモリッシーのキャメロン首相へのあてつけは今に始まったことではなく、もともとキャメロン首相が野党党首時代にザ・スミスの“ディス・チャーミング・マン”を無人島で聴きたい楽曲の1つに選んだことがことのきっかけ。そんなキャメロン首相にまずケチをつけたのがジョニー・マーで、今年に入ってからジョニーはツイッターで「もういい加減にザ・スミス好きぶるのはやめろ。好きでもないくせに。好きになることをぼくが禁じる」と反感を露わにした。
ジョニーのこうした表明に同意するかと訊かれたモリッシーはこう答えていた。「いたって同意するよ。というのはデヴィッド・キャメロンは猟好きだし、牡鹿を殺すし、そういう輩だからね、それはザ・スミスが体現していたありとあらゆるものを否定することなんだよ」。
そして、キャメロン首相に好かれることの不可解さをモリッシーは今回こう説明している。「音楽を作ると、誰も彼もに自分の作品を聴いてもらえることが大きな喜びになるんだね。だけど、デヴィッド・キャメロンのように極端な趣味をちらつかせる人間が聴いているとなると、つまり、牡鹿を殺してそれを趣味だとうそぶく、あるいはそれがスポーツだと言ってのけるような人物が聴いているとなると、一体そこの繋がりはなんなんだろうと不可解な気分に陥ってしまうんだよね」。
その一方で、モリッシーは自伝の原稿をすでに書き上げていて、ペーパーバックで有名なペンギン社から出版を希望しているとか。特にモリッシーはペンギン・クラシックスのシリーズのひとつとして刊行したいと熱望しているらしい。ただ、この伝記はあくまでも新刊なので、普通に考えればクラシックスのひとつとして収録されることは難しいはずなのだが、ベンギン社の広報はこうモリッシーの希望に応えている。
「モリッシーの感性とモリッシーのアーティスティックな達成とペンギン・クラシックスの間には大きな整合感があります。メイキングの時点でクラシックで古典的な作品であれば、ある本がペンギン・クラシックスとして刊行されてもなんら問題はありません」
ただ、600ページ以上にも及ぶ今回の自伝についてモリッシーはこう憂慮している。「ぼくはこの人生をいろんな形で生きてきたけど、660ページというのは人にはちょっと耐えられない長さだろうかとわからなくなってしまうんだよ。でも、落ち着いてよくよく考えてみると、ちょっと待てよ、でも、6ページだとしても長すぎるのではないかとも思えてしまうんだ。自分でも本当にわからないところなんだよね」。