ミック・ジャガーと元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートにジョス・ストーン、デミアン・マーリー、A.R.ラーマンらが加わったスーパーグループ、スーパーへヴィだが、ユニヴァーサルとのレコード契約を交わしたことが明らかになった。
リリース期日はまだ明らかになっていないが、新作はアメリカではユニバーサル・リパブリック、そのほかの世界ではA&Mからのリリースになると、オフィシャルのプレス・リリースにより明らかになったとビルボード誌が伝えている。
そのリリースによれば、アルバムは9月リリース予定で、ファースト・シングルは“Miracle Worker”といって、この曲のビデオには5人のメンバーが全員参加するという。アルバムのプロデュースはミックとデイヴが手掛けている。
レコーディングはフランス、キプロス島、マイアミ、インドなど世界中の至るところで行われているというが、トラックの大半は今年に入ってロスアンジェルスでほぼ3週間で録ったものだとか。5人は最初に過ごした6日間で22曲書き上げたという。また、ユニット名のスーパーへヴィは元へヴィ級ボクシング・チャンピオン、モハメド・アリを意識したネーミングだそうだ。
もともとミックとデイヴは2004年の映画『アルフィー』用のサントラなどでコラボレーションを重ねてきたソングライティング仲間で、さらにデイヴは7月26日にリリース予定のジョスの最新作『LP1』をプロデュースしているという人脈から今回のプロジェクトは持ち上がったそうだ。ミックとデイヴはさらにジャマイカのミュージシャンを引き込みたいと考えてデミアン・マーリーに白羽の矢が立ったところ、デミアンのリズム隊でベースのシア・クーア、ドラムのコートニー・ダイドリックも参加することになった。インドの映画作曲家で『スラムドッグ$ミリオネア』ではアカデミー賞も受賞したことで有名なA.R.ラーマンについては、ロスアンジェルスでレコーディングしていたところたまたま知り合いになって、急遽参加してもらったとか。
リリースのバイオによると、スーパーへヴィのそもそものきっかけはミックとデイヴでまったく違ったジャンルのミュージシャンを合わせたバンドとは本当のところどういう音を出すのだろうと考えていたところ、持ち上がった企画だったという。ミックとしては、実はちゃんとまとまるわけがないと踏んでいたそうだ。
アルバムの頭の方の曲ではミックがインドのウルドゥー語で歌うものもあるという。ミックがリードをとるのはラーマンの“Satyameva Jayate”という曲で、これは「真実のみが勝利する」という意味だそうだ。
(c) NME.COM / IPC Media 2011