BBCのラジオDJで、60年代末から00年代へかけてイギリスの音楽シーンの隆盛と発展に大きな貢献を果たしたジョン・ピールにちなんでBBCは今年から講演会「ジョン・ピール・レクチャー」を開催することになっているが、その第1回目の講師としてザ・フーのピート・タウンゼントが指名されている。講演会はサルフォードで開催されるラジオ・フェスティヴァルの一環として10月末に開催されるが、来年以降も音楽業界の重要人物を講師として招聘していくことになるとBBCが伝えている。ピートの講演会のテーマは「ジョン・ピール主義はインターネット時代に生き抜いていけるのか?」というもので、ザ・ジーザス・アンド・ザ・メリー・チェインやジ・アンダートーンズなどといったアーティストを契約前に発掘してはラジオ出演させて全国的に知らしめていったジョン・ピール的アプローチが無料ダウンロードなどの影響で音楽の消費財化が激しくなっている現在のネット時代にも通用していくのかという問題と取り組んだ内容になるとか。ピートは講演を依頼されたことを「光栄だ」と語っていて、次のようにジョンを称えている。「ジョンは音楽をただ聴いて吸収するだけでなく、それを電波に乗せることでオーディエンスによしあしを判断させていたんだよね。ジョンは第1にはリスナーであって、そして、その次には音楽のための活動家でもあったわけで、そんなジョンを称え、さらにジョンの遺産が将来とどう繋がっていけるのか、その可能性を吟味する機会にも恵まれることになってすごく嬉しいよ」その一方でピートは自伝『Who He?』を仕上げているところだといわれている。ピートはこの自伝に15年以上取りかかってきていて、2003年に児童ポルノ・サイトにアクセスしていることが発覚し、警察に警告を受けた時にもサイトにアクセスしていたのはこの自伝のための取材や調査のためだったと説明していた。自伝は2012年秋に大手出版社のハーパー・コリンズ社から刊行される予定だが、ピートはこの自伝の出版を自分にとっては「通過儀礼」のようなものだとたとえている。
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