BBCサウンド・オブ・リストには意味がないとインディ・レコード業界団体理事長が語る

毎年BBCが業界関係者の投票を募って作成する年度最注目アーティスト・リストであるBBCサウンド・オブ・2012について、インディペンデント・レーベルの業界団体であるインディペンデント・ミュージック協会(AIM)の理事長がまったく意味のないリストだと語っている。

今のところ発表されている2012年分のBBCのリストにはラッキー・ナンバー・レーベル所属のフレンズしかインディ・アーティストは含まれていず、これについてAIM理事長のアリソン・ウェナムはBBCリストには重要性もなければ影響力もないと手厳しく片付けている。

「わたしとしては取るに足らないものにしか思えませんし、数年遡ってみても、このリストはさして正確だったわけでもないんですね」とウェナムはNMEに語っている。「インディペンデント勢はインディペンデントでやっていくだけですから、こうした投票結果をいちいち参考にしててもしようがないんですよ」。

「正直言って、このリストはあんまり音楽とも直接関係ないものだとしか思えないんですね。事情通100名の意見でこのリストを作っているという話ですけれども、そういう事情通が本当に作成したリストだったら、業界のある一翼がそっくりそのまま抜け落ちているなんてことはありえませんからね」

「このリストには意味がまったくないと思います。乱暴に言っちゃえば、これは来年のリリースを予定している商品発売予定表にしか過ぎず、そうすると予想もしなかったようなヒットが全然別なところから出てくるんですよ。この予想のつかないところがわたしたちの業界の最も栄えあるところなんですよね。いつまでもそうあってほしいと思います」

BBCサウンド・オブでは毎年160名を超える音楽評論家や業界関係者による投票が行われ、ここ数年では1位から5位までのアーティストが発表されることになっている。ここ数年ではジェシー・J、エリー・グールディング、リトル・ブーツ、アデルら1位に輝いている。2012年度リストの投票結果は1月6日に発表される予定になっている。

BBCサウンド・オブ・2012候補者15組は以下のとおり:

A$ap Rocky
Azealia Banks
Dot Rotten
Dry The River
Flux Pavillion
Frank Ocean
Friends
Jamie N Commons
Lianne La Havas
Michael Kiwanuka
Niki & The Dove
Ren Havrieu
Skrillex
Spector
Stooshe


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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