2001年にリンパ腺がんで亡くなったザ・ラモーンズのジョーイ・ラモーンがバンドと自分のソロ用に用意していたデモ音源集『Ya Know?』が5月17日にリリースされるとローリング・ストーン誌が伝えている。
『Ya Know?』は17トラック入りで、収録トラックには“Rock & Roll Is the Answer”“New York City”“Waiting for That Railroad”などのタイトルが含まれているとか。ジョーイの死後のリリースとしては2002年の『ドント・ウォーリー・アバウト・ミー』以来となる。96年におけるザ・ラモーンズ解散後、ジョーイは『ドント・ウォーリー・アバウト・ミー』に収録されていた音源の制作に専念していて結局、生前にソロ作品をリリースすることはなかった。ただ、今回の音源には『ドント・ウォーリー・アバウト・ミー』にも参加していたエンジニアのダニエル・レイももともとは関わっていて、その契約条項の解除が今回のリリースを遅らせたらしい。
今回のリリースにあたって、ジョーン・ジェット、Eストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザント、リッチー・ラモーンやチープ・トリックのメンバーが新たに新録音源を重ねているが、プロデューサーのエド・ステイシアムは「ジョーイとは本当の友達だった人たちばかりを集めたんだよ」とこの作業について語っている。作業そのものは2010年にニューヨークに行われたものだったという。
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