4月18日に新作『オッド・フューチャー・テープvol.2』がリリースされるオッド・フューチャー(OFWGKTA)だが、アルバム『Earl』をリリースした後連絡が取れなくなっていたアール・スウェットシャーツがバンドにまた加わり、3月20日にニューヨークで行われたライヴのステージに立ったという。
アールは一時期から連絡が取れなくなり行方もわからなくなっていたが、昨年の春にサモアにある青少年向けのリハビリ更生施設に入所しているところを発見され、大きな話題になっていた。実はそれまでアールとの接触が難しかったのはアールが未成年だったからともいわれているが、その後アールは今年の2月に帰国し、動画で帰国を報告すると短いトラック"Home"をリリースしていた。
20日のライヴはニューヨークはマンハッタン・センターのハマスタイン・ボールルームで行われたサプライズ・ライヴで、オッド・フューチャーのメンバーはフランク・オーシャンを含めて全員揃っていて、ホッジー・ビーツがドモ・ジェネシスとともに制作してアップロードしていたトラック"Tang Golf"を披露しながらアールを舞台に呼んだとか。
アールは"Orange Juice""Assmilk""Kill"など、これまで自身が登場したオッド・フューチャーの数々のプロジェクトでのトラックでのパフォーマンスを披露して、ライヴの締めとしての定番となっている"Radical"の後には"Earl"のビートが流れ、アールはアールの技量を初めて世に知らしめたこのトラックのMCを叩きつけた。
この日のライヴに感激した様子のタイラー・ザ・クリエイターは観衆にこう訴えたとか。「この瞬間をずっと待ってたんだよ。これが実現したってどんなにすごいことなのか、どれだけ説明してもわかってもらえないかもしれない」。
なお、オッド・フューチャーは3月20日に新トラック"Oldie"のヴィデオをネットで公開しているが、実はこのトラックは新作『オッド・フューチャー・テープvol.2』に急遽加えられた新曲の模様で、アールも加わったものになっている。これに対して一部ではアールのラップが古い音源なのではないかという噂が立ったが、アールは次のようにツイッターで反論している。
「俺のオールディーでの歌詞が古いもんだと思ってるおまえ、バカだから」
その後、アールは「4日間でざっと6時間しか寝てない」とツイートしていることから新しい音源にも取りかかっているものと思われる。なお、先月、サンティゴールドはアールとのコラボレーションを予定していると明らかにしている。
もともとオッド・フューチャーはアールの"Earl"におけるラップ・パフォーマンスがきっかけとなって注目されるようになったことでも知られているが、アールがオッド・フューチャーとしてライヴを行ったのはこれが初めてのことだったという。
アールの帰国トラック"Home"を聴くにはこちらから→
http://soundcloud.com/illroots/earl-sweatshirt-home
アールが復帰したライヴの動画はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=XOLfrIxtDMA&feature=player_embedded
アールも参加する"Oldie"のオフィシャル・ヴィデオはこちら(タイラーがまた骨折している……)
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