がんとの闘病中に肺炎にかかり昏睡状態に陥っていたザ・ビー・ジーズのロビン・ギグの意識が戻り、回復の兆しを見せていることが明らかになった。
元々、大腸がんと肝臓がんとの闘病を続けているロビンは先週合併症による肺炎にかかり、昏睡状態に落ちっていたが、その後意識が戻り、ロンドンの病院で看病している家族との会話もできていると、ロビンの代理人であるダグ・ライトが発表している。
ロビンが意識を失っていた間には家族が音楽をかけて意識を取り戻させようとしていたこともこれまでに報じられている。兄のバリー・ギブもアメリカからロビンが入院しているザ・ロンドン・クリニックに見舞った時にロビンに向かって歌いかけたとか。
ロビンの妻ドゥイーナも「目を覚ましてもらうために」家族ぐるみで音楽を演奏しているとジ・インパーシャル・リボーター紙に語っている。
「兄のバリーと、義姉のリンダ、甥のスティーヴンもアメリカから来てくれて。バリーは夫に向かって歌っていました。たくさんの人たちが毎日お祈りもしてくれています」
また、意識が回復してからロイ・オービソンの1962年のヒット曲“クライング”をトゥイーナがかけたところ、ロビンは涙を流したとBBCが伝えている。
ロビンは両親とともにマンチェスターからオーストラリアに移住した後、兄バリーと双子の弟モーリスとともに1958年にザ・ビー・ジーズを結成。ポップスやポップ・ロックを打ち出すユニットとしてオーストラリアで成功し、その後、イギリスへと活動の場を移してからも大ヒット曲“マサチューセッツ”などで成功した。70年代後半からはディスコ路線も追求し、77年の『サタデイ・ナイト・フィーバー』サウンドトラックは記録的なヒットを誇ることになった。
また、ロビンは今年のタイタニック号沈没100周年を記念して息子のロビン・ジョンとクラシック作品『The Titanic Requiem』の作曲も手がけて4月12日に初演されたが、ロビンは治療のため演奏には立ち会えなかった。
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