イギー・ポップ、新作でビートルズらをカヴァー

イギー・ポップ、新作でビートルズらをカヴァー - イギー・ポップ 新作『Apres』イギー・ポップ 新作『Apres』

イギー・ポップは5月にカヴァー・アルバムをリリースすると明らかにしていて、フランク・シナトラやザ・ビートルズ、エディット・ピアフらの作品を取り上げているという。

アルバムは『Apres』というタイトルで5月9日にリリースされるが、10曲収録していて、フランク・シナトラの"オンリー・ザ・ロンリー"(ロイ・オービソンの同名曲とは別作品)、ザ・ビートルズの"ミッシェル"、エディット・ピアフの"バラ色の人生"、セルジュ・ゲンズブールの"ラ・ジャヴァネーズ"、オノ・ヨーコの"アイム・ゴーイング・アウェイ・スマイリング"などのカヴァーが試みられている。

イギーの2009年の前作『プレリミネール』もフランスの作家ミシェル・ウェルベックの小説『ある島の可能性』に触発され、ジャズ風のサウンドを導入した内容になっていたが、今回フランス人アーティストの楽曲を数曲加えた理由については、フランス文化が「イギリスとアメリカの音楽業界からの圧倒的な攻勢に頑固に抵抗したから」と説明している。

「今日のポピュラー・ミュージックのすべてのスタイルはビートにその強味があるんだよ。ラップ、ヒップホップ、メタル、ポップ、ロックと、どんなジャンルのプロデューサーだろうと、みんな等しくビートとは心臓の鼓動の模倣であって、そこに力がみなぎるもんなんだと同じ発言をするものなんだ。でも、俺はそれとはまた別のフィーリングがずっと好きでもあったわけで、温もりがあって、ちょっと物悲しくて、俺の頭をがんがん打ちつけてこないようなものが好きなんだよ」

さらにイギーはこう続けている。「俺としてはこういう楽曲を歌ってみたくて、リスナーとして感じたものを俺の声を通して俺のリスナーにも伝えたかったんだ。フランス語の曲が多いんだけど、それはフランス文化が、イギリスとアメリカの音楽業界が仕掛けてきた攻勢に最も頑固に抵抗してきた文化だったからだろうね」

『Apres』のトラックリストは以下のとおり:
'Et Si Tu N'existais Pas'
'La Javanaise'
'Everybody's Talkin''
'I'm Going Away Smiling'
'La Vie En Rose'
'Les Passantes'
'Syracuse'
'What Is This Thing Called Love?'
'Michelle'
'Only The Lonely'

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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