6月16日からグローバル・ウォーミング・ツアーとしてアメリカ・ツアーを開始するエアロスミス。待望の8年ぶりの新作については一部で9月までリリースが押し戻されているとも伝えられているが、ギターのジョー・ペリーは新作の仕上げがいよいよ本格的に最終段階に入ってきていると語っている。
ジョーによれば、まだ何曲か仕上げが残っている楽曲もあるものの、最終的なレコーディングからいよいよミックスへと全体の作業はちょうど移行したところだとのことで、かなり完成に近くなったと『ローリング・ストーン』誌に説明している。
また、何年も前から70年代のエアロスミスのダイナミズムを取り戻したアルバムを作ろうと思っているとジョーは各所で語り続けてきているが、そのずっと何年もやりたがってきた作品がまさに今度の新作だと語っていて、「あらゆることにはその理由があるわけで、このアルバムのタイミングはこれでちょうどよかったということなんだ」と語っている。ただ、みんなの思っているようなアルバムに本当になるのかという周囲の期待感もものすごく募っているのも肌で感じるとジョーは語っていて、そうした外部からの影響が作業に影響しないように注意しながら作業に専念していると説明している。
さらに70年代にタッグを組んでいたプロデューサーのジャック・ダグラスの起用については次のように語っている。「これは5年前にジャックとやっていたはずのレコードだったわけで、あの時は純粋な新作を準備する時間がなくなっちゃったから、ブルース・アルバムとして『ホンキン・オン・ボー・ボー』をやったんだよ。あのレコードは今度のとなんか似た感じで作ってあって、それはジャックと一緒にひとつの部屋に全員で詰めて、70年代にやってたようにそこで全部鳴らしていくっていうね」
また、ジョーは3、4週間後には新しいシングルをリリースすることになるので、それを6月のツアーのオープナーとして使い、さらに新曲を3曲か4曲くらいは最初からセットに使っていきたいとしていて、その一方で"黒いコートを着た女"などといった古いナンバーもセットに復活させたいと語っている。
さらに、昨年ヴォーカルのスティーヴン・タイラーが人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』に審査員として出演したことにジョーが反感を露わにしてふたりの不仲にも繋がったことについては、ツアーの最中にメディアを通して知ったことにカチンときただけだとジョーは話していて、もう今では水に流しているという。その証拠に、今年の3月の放送ではジョーも番組にサプライズ出演してスティーヴンに"ハッピー・バースデイ"のパフォーマンスを贈っている。5月23日の今シーズンの最終放送ではバンドとして出演し、ニュー・シングルを披露するとジョーは語っている。