CNNは自社のオンライン記事の中でヘイトブリードを人種差別を肯定する白人至上主義ハードコア・バンドのひとつとして紹介し、記事の修正を強いられることになった。
新作を制作中で現在ヨーロッパ・ツアー中のヘイトブリードはCNNの記事のなかで白人至上主義を標榜するバンドとして、エンド・アパシー、アングリー・アーリアンズ、ジュー・スローター、デフィニット・ヘイトなどといったバンドと一緒に名前を挙げられていたという。
記事はロニー・ナサティール記者によって8月5日に起きたウィスコンシン州シーク教寺院銃乱射事件を受けて書かれたもので、事件の犯人がハードコア・バンドのヴォーカルとしても活動していて、白人至上主義に心酔していたことについて触れた内容になっていて、そのなかでヘイトブリードがそうしたバンドのひとつとして挙げられていた。
もともとヘイトブリードのバンド名はミスフィッツのファースト・アルバム『Walk Among Us』の"Hatebreeders"という曲にちなんだもので、バンドは次のようにCNNを批判した。
「俺たちの音楽は世界中でさまざまな人種をひとつに集わせるに役立っているんだ。CNNにはしっかり事実を調べろと言いたいよ。ロニー・ナサティールのような記者がいるからアメリカのジャーナリズムは世界中で鼻つまみもんになってるんだよ。CNNはさんざん煙たがられて、今度は俺たちを根拠もなく誹謗中傷するんだからね。俺たちとしては記事の撤回と謝罪を要求するよ」
その後、CNNは記事を修正してヘイドブリードを文中から削除した旨を発表したが、遺憾の意を表明しただけで謝罪はしていない。
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