スティーヴ・アルビニがアマンダ・パーマーのファンを巻き込んだ新作とツアー方式にご立腹

スティーヴ・アルビニがアマンダ・パーマーのファンを巻き込んだ新作とツアー方式にご立腹

ニルヴァーナのプロデューサーとしても知られるスティーヴ・アルビニはアマンダ・パーマーがファンにただで自分のパフォーマンスに参加するのを要請したことを罵倒している。

アマンダは自身の新作『Theatre Is Evil』を出資者募集サイト、キックスターターで一般スポンサーを募った後に120万ドル(約9360万円)かき集めてアルバムのリリースに成功したが、その後のツアーの企画では、公演地各地で「プロっぽいホーン・セクションとストリングス」ができる人にステージに参加するように要請している。

その見返りは次のようなものだとか。「ビール、ハグ、お好みの高さでのハイタッチ(高さを指定してね)、ハッパ、それとわたしたちが鳴らそうとしているでっかいサウンドに協力してくれてめちゃありがとう~っていう気持ち」。

これに逆ギレしたスティーヴはエレクトリカル・オーディオという掲示板で自分の無知を逆手に取ってるとしたら、それってアホだろと批判している。

「自分のレコードを制作するのにファンに金を出せと要請することとか、それでツアーに出てロハで働かせて、シャブやらコカインやらを融通し合うようなことをやるのも構わないけど、俺だったらまずこういうことはやらないね。なぜかというと、こういうものには落とし穴がつきものだからで、たとえ相手がオーディエンスであっても、俺は常にバンドの自給自足と自立性とを尊重してるんだよ」

「もしおまえがそのやり方がわからないと、それで自分の無知を言い訳にして寄付やヴォランティア活動をやみくもに要求しているのだとしたら、それは公の場で自分はアホですと公言してるようなものだよ。自分の振る舞い方がわかってない低能な女とどこまで付き合っていいのかっていう限度ってもんも当然、世の中のすべての人間についてあるわけで、パーマー女史は自分のオーディエンスの限度を踏み越えてしまったと言っても過言ではないよ」

こうした批判に対してアマンダはニューヨーク・タイムス紙にこうした批判が馬鹿げていることを次のように語っている。「こうした(手を貸してくれている)人たちの情熱を見たらこんな議論も意味がないってわかるんだけど。みんな会場に来て本当に嬉しそうなんだから。みんなこのライヴに来てもらって、時間的な意味でも、そこにかかった労力という意味でも、その甲斐はあったと思ってもらってるし。ファンも満足で、オーディエンスも満足で、ステージのミュージシャンたちも満足だったら、なにが問題なのって、そこが馬鹿げてるんだけど」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする