1999年に盗難に遭っていたソニック・ユースのギターが13年経って無事返却されたことが明らかになっている。
盗難はカリフォルニア州オレンジ郡で開催されたフェスティヴァルへの出演前日の晩に起きたことで、機材を乗せたトラックがそのまま盗まれ、ロスアンジェルスでその後発見された時にはもぬけの殻になっていたという。
しかし、特にギターのリー・ラナルドが機材の返却を求めて機材の詳細を明らかにしてから、バンドのファンはその後失われた機材の行方を丹念に追っていて、実際にいくつか盗まれた機材がみつかっていてバンドにも返却されている。そして、ここにきて6番目と7番目の楽器がみつかったとピッチフォークが伝えている。リーは今回の発見について次のように語っている。
「すごい話だよ。これだけ時間が経っていまだにものが出てくるんだからね。ファンの根気のおかげだよ」
今回発見されたサーストン・ムーアの白のフェンダー・ジャズマスターは"ブル・イン・ザ・ヘザー"や"ダーティ・ブーツ"で使われたもので、ベルギーに住むファンがネット・オークションのイーベイで発見して購入したという。今回発見されたもう1本のジャズマスターはリーのもので、こちらは"フレンチ・ティクラー"で使われたもので、これは質流れ品として購入されたものをその友人がオフセットギターというギターの掲示板で画像を公開しては本物のジャズマスターかどうか意見を募っているうちにリーのものだと判明したとか。
なお、ソニック・ユースは1985年8月にシカゴのスマート・バーで収録されたライヴ音源『Smart Bar – Chicago 1985』をリリースする。4トラック・テープレコーダーで録音された音源で、ソニック・ユースのグーフィン・レコードから11月13日にリリースされる。
また、サーストンとキム・ゴードンは昨年10月に離婚を発表し、27年間にわたる結婚生活に終止符を打ったことを明らかにしている。離婚によってこの先のソニック・ユースとしての活動の行方も危ぶまれていて、バンドのレーベルのマタドールはこの先の活動についてはただ「未定」だとしている。その一方で、リーは当分の間はアーカイヴの整理とリリースにいそしむことになるはずだと各所で語っている。
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