M.I.A.、新作タイトルを『Matangi』と発表

M.I.A.、新作タイトルを『Matangi』と発表

M.I.A.は12月にリリースを予定していたアルバム名が『Matangi』になると発表したが、リリースそのものは延期することを明らかにしている。

先頃刊行された自身のアーティスト本『M.I.A.』のプロモーション・イヴェントをニューヨーク近代美術館で行ったM.I.A.は新作にも話が及ぶと今度の新作タイトルは、自身の本名であるマタンギ(・アルールプラガサム)と、ヒンドゥー教で知識の女神とされているマタンギにかけていると説明した。

「グーグルでオウムを検索してたら、マタンギに行きついたのね。マタンギの色はオウムのような緑だから」

なお、M.I.A.はアルバムの内容には立ち入らないと断りながらも、アルバムの方向性を示すヒントとしてインターネットの画面をバックにオウムが2羽向き合っている図案をパネルに映し出し、「時々起こる、インターネットにおけるスピリチュアリティというようなものね」と語ったと『スピン』誌が伝えている。

また、もともとサード・アルバム『MAYA』がインターネットとの決別を込めた作品だったことも語り、その後、「もうこの世界を出て行って、スピリチュアルになってやる」とインドに向かったそう。そして、インドでまたインターネットと「恋してしまった。インターネットを通してスピリチュアリティを探して当ててしまったから」と語っている。

ただ、アルバムについてはミックスや編集作業からは程遠いとしていて、「さらにいろいろ加えるために」またインドに向かうことを明らかにしている。さらにアルバムのサウンドへのこだわりについては「トレンディな作品を作りたいとかそういうことじゃないのね。自分が納得できる作品を作りたい話なの」と語っている。ただ、リリースがいつになりそうなのかは今のところはっきりしないという。

なお、M.I.A.は新作について今年の夏の時点で、ポール・サイモンがアシッドをキメているようなアルバムだと語っていて、収録曲数については「まだ制作中だから5曲になるかもしれないし15曲になるかもしれないしわたしの弟の車でなにが一番よく聴こえるかによるね」とも説明している。

さらに新作ではコラボレーションなどは行っていないと語り、またプロデューサーについては「名声に身を売る植民地主義者のように振るわない連中」と組んでいると説明していた。

また、今のところ新作中一番気に入っている歌詞について次のように明かしていた。「『真実とは腐った歯のように吐き出さなきゃならないもの』」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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