シガー・ロスはこれまででも最大規模の北アメリカ・ツアーを来年春先に敢行することと3曲入りEPのリリースを発表している。
現在、オーストラリア・ツアー中のシガー・ロスだが、年明け2月からはヨーロッパ・ツアーを再開させ、その足で18公演に及ぶ北アメリカ・ツアーに乗り出すことになる。2日目のニューヨーク公演ではマディソン・スクウェア・ガーデンを会場として予定している。
また、ブラス・セクション、ストリングス・セクションもこれまで通り引き連れた内容になるというが、セットに関しては夏のツアーとは違って刷新したものになっていて、『ヴァルタリ』以降の新曲も披露されることになるとか。
バンドはすでに新曲"brennisteinn"をアイスランドで披露していて、この曲について『ローリング・ストーン』誌などで活躍するデヴィッド・フリッケは次のように評している。
「"brennisteinn"(硫黄)は暴力的で、不躾で、しかも抵抗できない楽曲だった。ゆっくりとした悲しげなロック・ナンバーだが、ベースの音があまりにも低くて床が震えるほどで、そこに頑迷なまでのロマンティシズムが刻み込まれていく。そして、曲の終幕が近いと思われ、バンドが得意とする幽玄なラストへとたたみかけていくのだろうと思えたその時、リズムのテンポがいきなり速くなっていき、ベースのゲオルグ・ホルムとドラムのオーリー・ディラソンのふたりが勢いのいいテクノ的なノリへとロックオン。シガー・ロスのコンサートではメタル・サウンドとダンスは最も期待しない要素になるが、どちらもいけるし、これからも追求していくべきだ」
なお、アメリカ・ツアーのチケットを先行予約したファンは、未発表曲も収録した3曲入りEPも入手できるとのことだ。