ポール・マッカートニー、ジョン・レノンが一面的なイメージで語られるのが残念だと語る

ポール・マッカートニー、ジョン・レノンが一面的なイメージで語られるのが残念だと語る

ポール・マッカートニーは1980年の急死以来定着してしまったジョン・レノンのイメージについて残念に思うと語っている。

『ジ・インディペンデント』紙の取材に答えたポールは、ジョンは一般に思われているよりもずっと複雑な性格を持ち合わせていたことを語っている。

「ジョンにはビートルズ以前の顔、巨大な名声獲得以前の顔、薬物を使用する以前の顔など、よく知られているジョンとはまるで別な顔があって、こうした顔も死ぬまでずっとジョンの性格の一面でもあったんだよ。それにいったんニューヨークに落ち着いてからはすごく性格がやわらかくなったんだよね。特に、(オノ・)ヨーコとよりを戻してショーン(・レノン、息子)を授かってからは、自分と折り合いがついている時のあのやさしいジョンに戻ってたんだ」

「でも、よく知られているのは辛辣な人物としてのジョンで、みんなそんなジョンが大好きなんだよね。それはジョンがすごくうまくそのイメージを使っていたからで、それがまた魅力的だったからなんだよ。でも、ぼくはあの頃、ぼくが知っていたジョンが、つまり、ぼくたちが初めて一緒に曲を書いて、昔のソングライターがやってきたようなことを自分たちでもやってみようとしてた頃のジョンの方がよっぽど好きなんだよ」

「ぼくはジョンのイメージの偏り方を残念に思っていて、特にあんな悲劇的な死に方をしたせいで、そういうものとして固まっちゃったところがあるんだよ。あの辛辣な顔は確かにジョンの性格ではあったけど、それは一部でしかなかったんだ。でも、ジョンは本当にやさしくて、素敵な人物でもあったんだよ。ほんとにいいやつだったんだ」

また、ポールはナット・キング・コールの"ザ・クリスマス・ソング"のカヴァーを様々なアーティストらによるクリスマス・ソング集『Holidays Rule』に提供しているが、iTunesでリリースされる『キス・オン・ザ・ボトム』のコンプリート・ヴァージョンにも収録される。

また、昨年他界し、テレビ司会者として有名だったジミー・サヴィルが多数の児童に性虐待を働いていたことが発覚したことについては「なんとなく怪しい雰囲気はあった」ことをいつも感じていたと語っている。

ポールの"ザ・クリスマス・ソング"のビデオ・クリップはこちらから→

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