トム・モレロ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは常に最後という気持ちで活動してきたと語る

トム・モレロ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは常に最後という気持ちで活動してきたと語る

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロはバンドが今後また演奏する機会があるかどうかもわからないとしていて、「どのライヴも常に最後のライヴという気持ちでやってきた」と語っている。

『ローリング・ストーン』誌の取材に応えてトムは「この先バンドがいかなる形で演奏を行うかいなかについてはまったくわからない」と語っている。

バンドは12月5日にファーストのリリース20周年を記念するリマスタリング再発盤『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン-20thアニヴァーサリー・エディション-』をリリースするが、トムとしてはこの機会に5大陸ツアーを行って祝いたかったと語っているが、それもままならなかったと次のように説明している。

「毎年1度、バンドはミーティングを行うんだけど、非常にシリアスな議論を重ねて、世界ツアーをやらないかというとてつもないオファーを却下することになるんだよ」

さらに今回の20周年記念盤については次のように語っている。「だから、こういうことなんだよ。これはここ12年で初めてのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのリリースとなるということなんだ。ぼくにはね、12年経ってなんか出せたということの方が『このレコードが出てから早20年』なんていうことよりもよっぽど驚異的な数字なんだよ」。

「ぼくたちがどうして今回の機会をこうやって祝っているのかは、本当に明確で、なおかつ単純なんだ。ぼくたちのファン、ぼくの意見ではロックの歴史の中でも最も献身的で、ライヴでは最もワイルドで、そして最も辛抱強い、そんなファンのみんなのためにやってるんだよ」

また、トムはまたこの取材でニルヴァーナの『ネヴァーマインド』を初めて聴いたのはレイジのごく初期のリハーサルをやっていた頃で、ティム・コマーフォードが車で聴かせてくれたのだとも振り返っている。

「トラックの中でかけてさ、"スメルズ・ライク・ティーン・スピリット"とか15回くらいぶっ続けで聴いたんじゃないかな。もう今じゃね、曲としてもバンドとしてもレコードとしてもあまりにも蔓延したもんだから、"スメルズ・ライク・ティーン・スピリット"を聴いてうつつを抜かすなんてことはもうありえないんじゃないかと思うくらいなんだけど。でも、あれを最初に聴いたあの夜、あのバンドはもうとてつもなかったよ。あのリハーサル・スペースの駐車場で、ぼくたちは全員でモッシュになってたから」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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