フランク・オーシャン、『チャンネル・オレンジ』を最後に小説家に転向?

フランク・オーシャン、『チャンネル・オレンジ』を最後に小説家に転向?

フランク・オーシャンはメジャー・デビュー作となった『チャンネル・オレンジ』が最後のアルバムになるかもしれないと語っている。

『ザ・ガーディアン』紙の取材に応えたフランクは作品作りの中でも自分にとっても最も刺激的な要素となっているのは物語の側面なので、音楽をやめて小説を書くことを考えているという。

「人によってはもっと聴覚的なところに気を配ると思うんだよ。でも、人によっては物語の方に力が入ったりするものなんだ。で、ぼくは聴覚的なところと物語性の両方に力を置いてるんだよ。ただ、物語を語ることそのものはまた別な話なんだよね。ぼくにとっては音楽を作っていくとか、あるいはアルバム作り、曲作りなどといった過程で、この語ることそのもののほうがよりおもしろいものなんだよ。あまりにもおもしろいので、もうこの先アルバムを作らないのかもと思えるくらいなんだ。次回は小説だけを書いてみるかもしれないよ。わかんないけど!」

この発言は『チャンネル・オレンジ』が最後の作品になるかもしれないということを意味しているのかと確認されると、フランクは次のように答えている。

「そうなるかもしれないよ。もし、来週ぼくが乗った飛行機が事故に遭ったりしたらね! あるいは街を歩いていて、ぼくのブレスを盗みたくなった人に銃で撃たれたりしたら、やっぱりそうなるかもしれないし」

「自分の長所を自覚して、それをできるだけ多様な形で伸ばしていくのはぼくにはすごくいいことだと思えるんだよね。ぼくのやることはただひとつしかないと自分に言い聞かせるようなシステムに取り込まれたくはないんだよ。それだと自分に嘘をつくことになるからさ」

「だから、ありもしない引退をほのめかしてるわけじゃないんだ。これはマジなんだよ。音楽なら昨日だってしっかり書いてたし。ただね、1年前に『チャンネル・オレンジ』を作ったということがあって、その翌年に大ヒット小説を出して、2014年にはストックホルムでアリーナの設計なんかをやってたらすごいなと思ってるんだよね」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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