ヴァンパイア・ウィークエンド、新作がほぼ完成か

ヴァンパイア・ウィークエンド、新作がほぼ完成か

ヴァンパイア・ウィークエンドはより「オーガニック」で「全体性のある」新作について、現在仕上げの最終段階にあって、今年の春のリリースを見込んでいるという。

アルバムは2010年の『コントラ』以来のサード・アルバムとなるが、バンドは2年近くの歳月を今回の制作に費やしてきている。バンドとしては「『コントラ』をレコード会社に引き渡した瞬間」から、ずっと頭の中では楽曲を書いてきたというが、実際にニューヨークのブルックリンにあるロスタム・バトマングリのアパートに集まってトラック制作にとりかかってみると、すぐにクリエイティヴな意味で壁にぶつかったことを自覚したという。

エズラ・クーニグは『NME』に次のように語っている。

「どのアルバムもしんどい局面がたくさんあるものなんだ。例外なく、ぼくたちにはそういうもんなんだよね。今度の新作用に週に数日間をみんなで作業するようになって、本腰を入れてみたら、この作品にはうってつけな曲が2、3曲すぐにできたんだよ。新しいヴァイブがあって、いい作曲になっているっていう曲がね。2、3か月はそれですごく得意気になってたけど、しばらくして『2、3曲いい曲は揃ったけど、現実問題として11から12曲は必要なんだよな』って気がつくわけでさ」

「そこから落ち込みが始まるっていうかさ。いい曲3曲をものにしたあとでカスを9曲書くなんてことはしたくないからね。なんだかハードルだけどんどん高くなっていて、いつもいつももうどうしたらいいのかわからないって感じなんだ。今度の3枚目では本当になにもかもしんどくなるばかりだったけど、でも、実はそれで当たり前かなとも思うんだよね」

東海岸の瀟洒な避暑地マーサズヴァインヤードでソングライティング・セッションを試みた後、バンドは昨年の夏にロスアンジェルスに場所を移し、メイジャー・レイザー、アッシャー、スヌープ・ライオンなどを手がけてきたエイリエル・レクトシェイドをプロデューサーに迎えたが、エズラはこの措置について次のように語っている。

「新しい人を呼び込んだことで間違いなくダイナミズムが変わったよね。アルバム2枚全部自分たちでやってきて、その後で、人としても、ヴァイブとしても、バンドのメンバーのひとりと思えるような人と出会えて本当にラッキーだったよ」

昨年11月にライヴで披露した"Unbelievers"はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xSeKa8VVWdM

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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