4月17日に新作『モスキート』をリリースするヤー・ヤー・ヤーズだが、カレン・Oは新作ではロックのセクシャリティとカリスマ性をかつてのように前面に打ち出していくと語っている。
『ビルボード』誌の取材を受けてカレンは4枚目のアルバムとなる今回の新作ではかつてロックにあったこぶしを取り戻したいと次のように語っている。
「わたしたちが駆け出しだった頃、活躍してたバンドが今も恋しく感じるのよね。わたしたちが出てきた頃には、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンとか、ザ・メイク・アップとかがまだ頑張ってたんだけど」
さらにカレンはこう続けている。
「あの頃あんなにあったカリスマとセクシャリティとこぶしはどこに行ったの? このアルバムはそうしたものをまた前面に打ち出すアルバムなのね」
また、カレンはバンドが2006年のセカンド『ショウ・ユア・ボーンズ』の制作中にはバンドをやめようと考えていたことを明らかにしている。
「何度も頭をよぎったのよね。でも、作品は仕上げなきゃって感じたし、ただ、すごく大変で、わたしたちもかなりしんどい時期だったから。ニック(・ジナー)とわたしの関係がこの頃はすごく悪くなってて。アルバムのサポートでツアーもしなければならなかったし、それでずっと顔を突き合わせなきゃならなくて。ライヴでも、ツアー・バスでもね」
でも、その経験が結果的に前向きなものへと繋がったと次のようにカレンは説明している。
「一種の錬金術のようなことになったわけね。おかげでこうやって今もこんな話ができているわけ」
『モスキート』は2009年の『イッツ・ブリッツ!』以来の新作となるが、プロデューサーにはデイヴ・シーテックとニック・ローネイを迎えていて、トラックのひとつでは元LCDサウンドシステムのジェイムス・マーフィーがプロデュースを手がけていて、さらにドクター・オクタゴンことクール・キースが参加している。
また、5月にロンドンのアレクサンドラ・パレスで開催されるアイル・ビー・ユア・ミラー・フェスティヴァルのキュレーターをヤー・ヤー・ヤーズはグリズリー・ベアと共に務めることになっていて、ザ・ウォークメン、ブラック・リップス、リアル・エステート、ダーティ・ビーチズ、キャス・マッコムらの出演を予定している。
新作からの最新シングル"Sacrilege"はこちらから→
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