モリッシー、ネットでの資金募集による新作制作を勧められる

モリッシー、ネットでの資金募集による新作制作を勧められる

元ドレスデン・ドールズのアマンダ・パーマーはモリッシーへの公開書簡で、資金募集によって新作を出すことを勧めている。モリッシーは2009年の『イヤーズ・オブ・リフューザル』を最後に、レコード契約をどのレーベルとも交わしておらず、その後どこのレコード会社との合意にも達していないため、数年前に完成している新作もリリースできないままになっていることをこれまで明らかにしており、そうした新曲をライヴでのみ披露してきている。ニュースサイトのサロンに寄稿したアマンダは、自分のツイッターで3.22ポンド(約5ドル)でデジタル配信によるモリッシーのアルバムを買いたいと思うリスナーはどれだけいるかと問いかけたところ、1400人以上の返事を得たと説明して、次のようにモリッシーに訴えている。「あなたは世界でも最も熱狂的なファンを誇っています。こうしたファンのみなさんは遠く離れたさまざまな国からあなたのことに気をかける献身的な人たちで、あなたの曲を聴きたいという気持ちから5ドル(約490円)を越える出費だっていとわない人たちなのです。あなたの存在とあなたが人々にとって持つ意味を考えた場合、あなたほどネットでの資金募集にふさわしい人間はこの地球上にはほとんどいないのです」さらにレコード会社など今さらどうして必要なのかとアマンダは次のようにも説得している。「今時、レーベルなんてなんで必要なのでしょう? お店にレコードを置いてもらうためでしょうか? でも、そういうレコード店そのものがどんどん姿を消しています。それとも電話をいろいろかけてラジオで曲をかけてもらうためにレーベルが必要なのでしょうか? そんなラジオ局も今ではどんどん姿を消しています。まともに人間が番組を組んでいるラジオ局(非営利放送局や大学放送局、あるいはBBC)などでは、いずれいいレコードはダウンロード購入して、それをただかけるようになっていくでしょう」しかしながら、アマンダはそれでもモリッシーはきっと資金募集に応じるようなことはないだろうと書簡を締め括っている。なお、アマンダは熱烈なモリッシー・ファンを自認しており、そのおかげで個人的にモリッシーに会えるというチャンスまで断ったほどだという。その理由についてアマンダは「たとえその可能性がどんなに少なかったとしても、モリッシーにもし会って嫌われてしまったらと考えると、とても会ってみることなどできなかった」と説明している。これまでモリッシーは今後の契約の条件としてメジャー・レーベルでなければ契約はできないと明かしてきていて、自主制作やダウンロード配信などは問題外だと語ってきている。アマンダは自身の昨年のソロ最新作『Theatre Is Evil』を出資者募集サイト、キックスターターで資金を募集し、120万ドル(約9360万円)を集めてアルバムのリリースに成功したことで知られている。また、最近では人気テレビ・ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』が新シーズン用の出資をワーナーから断られたためキックスターターで資金調達を図ったところ、12時間で200万ドル(1億9600万円)を突破した。(c) NME.COM / IPC Media 2012
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