パンテラの再結成についてフィル・アンセルモ、ダラスでならできるかもしれないと語る
2013.07.23 23:00
7月9日にソロ新作『Walk Through Exits Only』をリリースした元パンテラのフィル・アンセルモは1日だけのパンテラ再結成だけでも実現させてみたいと語っているが、それでも障害は多いと明らかにしている。
音楽サイトの「ナタリーズ・ワールド」の取材に答えたフィルは「まずダイムバッグ(・ダレル)が亡くなっていることが大きいよね。この事実はあまりにも大きいよ」と語っている。
「それと俺とパンテラのほかのメンバーとの間でいろんな重大なことについて膝を突き合わせて話し合っていかなければならないことがたくさんあるからね。たとえば、ギタリストをどう選んで、どういうことを避けるべきかとかね。まだ完全に仮定の問題でしかないけど、この問題に本能的に答えるとしたら、最初の原点に戻ってやるべきじゃないかってことだと思うんだ」
「そもそもの原点となったところっていう意味で、つまり、テキサス州ダラスでライヴをやってみたらどうだろうっていうね。他にこれほどこのバンドがライヴをやるのに説得力のある都市はないからね。でも、そうしたらね、東海岸や西海岸のファンには公平なことじゃないよね。パンテラのファンは各地にいるわけだから。だから、やっぱりなかなか答えは出ないんだよ。ただ、仮定の問題としてね、テキサス州ダラスは考えられるんじゃないのかな」
パンテラはフィルのバンド外活動がバンドの中核を担っていたギターのダイムバッグとドラムのヴィニー・ポール兄弟の反感を呼び、2003年に解散。その後、ダイムバッグとヴィニーは新バンド、ダメージプランを結成するが、そのライヴ中にダイムバッグは観客の一人に拳銃で銃撃され絶命した。
フィルはこれ以前に「ダイムバッグには重度の仕置きが必要だ」とインタヴューで語っていたため、大きな波紋を呼ぶことになり、ダイムバッグの葬儀への参列も拒否された。その後、ヴィニーは度重なるフィルからの再結成の提案をすべて拒否してきている。
パンテラの最後のライヴは2001年に横浜で開催されたビースト・フィースト・フェスティヴァルへのヘッドライナー出演だった。