デヴィッド・ボウイは最新作でなぜ音楽だけに物を言わせることに成功したのか、ナイル・ロジャースが語る

デヴィッド・ボウイは最新作でなぜ音楽だけに物を言わせることに成功したのか、ナイル・ロジャースが語る

ダフト・パンクの新作『ランダム・アクセス・メモリーズ』での共演が話題を呼んだシックのナイル・ロジャースだが、1983年の『レッツ・ダンス』で自身がプロデューサーを務めたデヴィッド・ボウイの最近の活動について「ギグワイズ」に語っていて、ライヴ活動についてもいつ突然始めてもおかしくないとも語っている。

「『ザ・ネクスト・デイ』については秘密裏に謎の作品としてやってのけて、基本的に音楽だけに物を言わせることに成功したよね。そこがボウイなんだよ。デヴィッドの魅力的なところは、みんながカメレオンのようだと期待しているんだけど、実は蝶のような存在で、もうまったく普通とは違った人なんだよね。俺たちが『レッツ・ダンス』を作った時には誰もあんなレコードを期待していなかったんだ。結果的にはデヴィッドにとって一番成功したレコードになったわけなんだよ。デヴィッドが誰にも予期していなかったようなことをやる時、それは不思議と一番デヴィッドの人となりを表すことになるんだよ」

「一緒に作業をやった時にも、自分は一度も人に望まれたことをやったことはないと言ってたんだ。俺にはやっぱりそこがデヴィッドの最高の魅力だと思うな。デヴィッドにはいろんな魅力があるけど、基本的にデヴィッドはやりたいことしかやってきていないわけだからね」

最近のデヴィッドとの関係についてナイルは次のように語っている。
「これまで一緒にやってきた他の誰とも同じように親しくさせてもらってるよ。ただ、一年前には俺が支援しているチャリティから敬意を表してもらったことがあって、その折にデヴィッドが素敵な映画を作ってくれたから、それでちょっと他の人よりは親しくなっているところもあるかな。それに『レッツ・ダンス』とか楽曲の使用許可とかが必要な時にはいつも電話を入れてるからさ」

さらにデヴィッドのツアーの可能性については次のように語った。
「それはまったくわからないね。俺の知ってることは君の知ってることとまったく変わらないよ。あるいは、もっと少ないかもね。でも、今話したようにいつも驚きをもたらす意外性の人だからね、何が起きるのかなんてわからないよ」

デヴィッドは10年ぶりの新作『ザ・ネクスト・デイ』を今年リリースし、大絶賛に迎えられ、大ヒットに終わっているが、ツアーやライヴは今のところ一切予定していないとされている。
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