先週末に英リヴァプールで開催されたオークションでジョン・レノンのネクタイが5600ドル(約55万円)で落札されていたことがわかった。
「The Liverpool Echo」の報じたところによると、1962年、レノンは当時リヴァプールのキャヴァーン・クラブで定期的に開催していたランチタイム・セッションに頻繁に訪れていた若いファンのひとり、ジョイス・マクウィリアムスにこの黒のニット・ネクタイをプレゼントしたという。
当時15歳だったジョイス・マクウィリアムスはこう振り返る。「ビートルズはそこで何曲かレコーディングしてたんです。それで私はステージの端に座って、彼らのマイク・スタンドを持っている係でした。クラブの中はすごく暑くて、ジョンは額の汗をぬぐうために私にハンカチを貸してくれって言いました。それで、ハンカチを使って返す時にネクタイを緩めて、そのネクタイを私にくれたんです」
マクウィリアムスはその後、彼女の母親がジョンの使ったハンカチをすぐに洗濯してしまったため、激怒したそうだが、幸いにもネクタイはそのまま保管していた。最近になって家を片づけていた際、このネクタイといくつかのビートルズのサイン入りのポストカードを発見したマクウィリアムスは、オークションに出品することを決意したのだという。
リヴァプールでビートルズ・ショップを経営しているスティーヴン・ベイリーは次のように語った。「オークションに出品されるレア・グッズは毎年減っているし、クオリティも年々下がってくるものなんです。偽物も増えますしね。だからこんな風に本当に希少な品を持ってきてくださるなんて、本当に素晴らしいことなんですよ」