デヴィッド・ボウイはかつて自身が演奏を行った南ロンドンのクロイドンにある野外音楽堂の修復キャンペーンへの支持を表明している。
デヴィッドはかつて1969年にクロイドン・ロード公共遊園地内にあるこの野外音楽堂で行われたイヴェントに参加しているが、イヴェントはウッドストック・フェスティヴァルと同じ1969年8月16日に開催され、デヴィッドが所属していたアーティスト集団、ベッケナム・アーツ・ラボへの寄付を訴える目的で行われたものだった。その後、デヴィッドはこの時の経験を69年の『スペイス・オディティ』に収録した“フリー・フェスティバルの思い出”の中で綴ることになった。
しかし、この野外音楽堂が現在ではすっかり傷んでしまい、これを憂慮したロシアから移住したデヴィッドのファンが施設修復のための資金を集めるため、9月15日にライヴ・イヴェントを開催すると『ジ・インディペンデント』紙が伝えている。デヴィッドはイヴェントには参加しないが、自身のサイン入りアルバムを一揃い主催者に送りつける形で協力していて、会場で販売されることになるという。今回のチャリティ・ライヴ・イヴェントを運営するナターシャ・リュゾーヴァ・ラウは次のように語っている。
「今回、デヴィッド・ボウイにこういう形で支援していただいてその寛大さに感謝します。今回のイヴェントではかつてベッケナムでデヴィッドが行ったパフォーマンスを祝福することになりますが、一番重要な目的は、ベッケナムの重要な施設であり、すぐにでも修繕を必要としている野外音楽堂を救うことです。すっかり荒れてしまっていますが、一般からの資金的援助なしには修繕が可能ではないのです」
なお、イヴェントではボウイの代わりにトリビュート・バンドが出演することになっていて、さらに69年のイヴェントにも出演したアメリカのフォーク・アーティスト、エイモリー・ケインも出演するという。
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