シャーラタンズのジョン・ブルックス追悼ライヴにマムフォード&サンズらも出演

シャーラタンズのジョン・ブルックス追悼ライヴにマムフォード&サンズらも出演

今年の8月に脳腫瘍で亡くなったザ・シャーラタンズのドラマーのジョン・ブルックスを追悼するチャリティ・ライヴが本日10月18日にロンドンで行われるが、これまで参加を表明していたリアム・ギャラガーのほか、新たにマムフォード・アンド・サンズやザ・プリテンダーズのメンバーらの参加も明らかになっている。

ライヴは「ジョン・ブルックスに贈る一夜」と題されており、ロイヤル・アルバート・ホールでの開催を予定しているが、収益は脳腫瘍のチャリティ団体に寄付されることになっている。ザ・ヴァクシーンズのフレディー・カァワンとアーニー・ヒョーパーは今回の自分たちの出番にマムフォード・アンド・サンズのカントリー・ウィンストン・マーシャルとプリテンダーズのジェイムス・ウォルボーンに声をかけたという。このライヴの司会を務めるシャーラタンズのティム・バージェスは次のようにヴァクシーンズ出演の経緯を説明している。

「ヴァクシーンズは参加したがってたんだけど、ジャスティン・ヤングとドラムのピート・ロバートソンは休暇でこっちにいないから、それでフレディーが自分の友達連中に声をかけてくれて、このバンドで僕も歌うんだよ。ヴァクシーンズは大好きだから、連中の曲を歌えるといいんだけど」

他に出演を予定しているアーティストとして、マニック・ストリート・プリーチャーズのジェイムス・ディーン・ブラッドフィールド、ニュー・オーダーのスティーヴン・モリスとジリアン・ギルバート、ケミカル・ブラザーズ(DJセットで出演)、バーミンガムのバンドのダム、そしてビーディ・アイらが名前を連ねている。

ビーディ・アイにとってはリアムの隠し子スキャンダル発覚以来、初のライヴとなり、現在頭蓋骨亀裂骨折の治療に励んでいるゲム・アーチャーの代員として元オアシスのボーンヘッドことポール・アーサーズが参加するという。なお、ボーンヘッドとリアムの共演はボーンヘッドのオアシスを脱退した1998年以来のこととなる。

ティムは今回のライヴへのミュージシャン側の惜しみない協力に「驚いている」と語っていて、次のようにライヴへの抱負を説明している。
「どの曲のどの歌詞についても、ジョンのことを考えるだろうね。これはジョンの生を祝うためのライヴであって、どの曲についても辛い思いはしないという気持ちで臨むつもりだよ」

「実際、ジョンのことを考えても悲しくなったりはしないんだ。むしろ背筋を伸ばさなきゃっていう気分になるんだよ。僕はマンチェスター・ユナイテッドのファンだし、ジョンとバンドをやるというのは、チームにロイ・キーンがいるようなものだったんだ」

また、ティムはジョンを知っているミュージシャンで参加しないのは、同じ日にラウンドハウスでのライヴがすでに入っていたジョニー・マーや出版する本の原稿の締切を月曜に控えているジュリアン・コープなどほんの一握りだと説明し、「ジョンを愛してくれていたミュージシャンの数の多さには僕も感動したし、ジョンの家族もみんな驚いているよ」と語っている。

さらに、ティムはジョンとは新作制作に乗り出していたことも明らかにしていて、来年にもリリースするつもりだと次のように語っている。

「ジョンがすごくやりたがってたから、レコーディングも始めてたんだよ。癌の状態が進行すればするほどジョンは作業を進めたがったんだ。時には僕たちの方から無理だと、つまりジョンの頭が全然ぴんぴんしていても、身体がついてきていないということを教えてあげなきゃならないこともあってね。でも、ジョンに可能だった間はできるだけジョンに加わってもらってたんだよ」

また、ティムはこの新作を1990年のバンドのファースト『サム・フレンドリー』とも次のように比較している。
「アルバムというのは、無理強いしたようなところがない時に初めていいものになるわけで、あのアルバムの楽観主義的なところには意識したところはまるでなかったんだよ。今回の楽曲についても、同じようなことが起きたんだと思うんだよね」

さらに新作のサウンドについては「すごく軽いサウンドになってるんだ。あの時の状況を考えると不思議なんだけどね。1960年代のカリフォルニアの太陽やサウンドに触発され、それを今日のサウンドとして打ち出したものになってるんだ」と説明している。さらにプロデュースは自分たちで手がけると次のように語っている。

「プロデューサーと限られた時間を割り当てられたりすると、やりにくいんだよね。僕たちがなにを仕上げるのに8週間取り組む予定にしたら、10週間かかるのはもうわかってるんだからさ」

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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