イギリスのオックスフォードにある音楽機材専門店でレディオヘッドやスーパーグラスらのメンバーが行きつけにしているプロフェッショナル・ミュージック・テクノロジー（PMT）が閉店の危機を免れたことが明らかになっている。

PMTが店舗を構えている建物は現在、イギリスの大手ホテル・チェーンのトラヴェロッジが所有していて、同社ではこの建物の2階から上をホテルに改装する計画を進めていて、PMTが店を構える1階部分についてはレストランへと改装する計画も実現させようとしていた。しかし、11月12日にオックスフォード市議会は満場一致で、一階部分のレストラン化案の許認可を否決したとBBCが伝えている。

レディオヘッドのコリン・グリーンウッドはPMTへの愛着を次のように「オックスフォード・メール」紙に語っている。
「PMTは大好きだよ。なんか必要な時には必ずPMTにまずは行くんだ。すごく落ち着く店なんだよね。店の人たちとも昔からの付き合いだし。なんかあったら顔を出して世間話をひとしきりするような店なんだ。僕は今でも自分の機材はそこで買ってるし、コンピューターやシンセサイザーの技術的で難しい疑問とかもね、よく教えてくれるんだよ」

また、元スーパーグラスのギャズ・クームスは次のように語っている。
「僕は若い時からずっとPMTに通ってるし、それは同業のミュージシャン仲間や友達とかも同じだよ。オックスフォードには他にああいう店はないし、オックスフォードの音楽をこれからも育んでいくには重要な場所なんだよ……PMTがオックスフォードに住んでいる大勢のクリエイティヴな人たちにとって重要なハブとして機能してきたことで、オックスフォードの文化の魂が宿る場所になっているし、様々な偉大なアーティストやミュージシャンが生まれた場所でもあるんだよ」

市議会の採決が明らかになった時点でギャズは次のようにもツイートしていた。
「PMTオックスフォードのみんなにおめでとう! オックスフォードのPMT音楽店を閉鎖させようとする事業申請否決! 採決は満場一致! トラヴェロッジ、ざまーみろ!」

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