ベックはここ数年音楽作品のリリースが減っていたのは脊椎を傷めていたからだったとアルゼンチンの新聞に明らかにしている。ベックは『パジャイナ/12』紙に次のように語っている。
「僕は脊椎をかなり深刻に傷めていたんだけど、それがよくなってきたから音楽活動もまた再開させたんだ。治療にはかなりの時間がかかってたんだ。最近ではね、
はギターの演奏に専念してるんだよ。前みたいには動き回れないと思うんだけど、ステージで演奏はいくらでもできるはずだよ」
ベックは取材の記者にシャルロット・ゲンズブール、サーストン・ムーア、スティーヴン・マルクマスらのプロデュースは手がけながらも自身の活動が稀になっていたのは健康の問題などがあったのではないかと訊かれた際に、脊椎の問題を明らかにしたという。ただ、2008年には新作のリリースを考えていたが、「あまり新鮮には聴こえなくなった」ためそれを見送っていたことも明らかにしている。2010年にはまた新作のリリースを考えていたというが、今では自身のレーベルで散発的な楽曲のリリースを考えていて、「他のアルバムにも取りかかっている」と語っているという。
なお、ベックはアルバム『Morning Phase』を来年2月にリリースすると明らかにしているが、この作品は2002年の『シー・チェンジ』に近い内容になっていると伝えられていて、参加ミュージシャンも同じ顔触れが多いという。
ベックは昨年楽譜アルバム『Song Reader』を刊行した後、今年に入ってからそのライヴも行っていたが、6月の時点ではアコースティック・アルバムと、2008年の『モダン・ギルト』と繋がる系統の新作にも取り組んでいることを『ローリング・ストーン』誌が伝えていた。さらに『ローリング・ストーン』誌は「4年前にレコーディングした楽曲がどっさりあって、それをとりあえず仕上げたいんだ。もう重要なのかどうかはわからなくなっちゃったけど」とベックが語っていたことを報じている。