イギリスの小規模なライヴ会場を奨励する振興イヴェントへの応援をレディオヘッドやフランク・ターナーが表明している。
イヴェントはインディペンデント・ヴェニュー・ウィークといって、イギリスの18の会場で6日間にわたってライヴ・イヴェントが来年の1月28日から行われ、新進アーティストのライヴが開催されていくことになるという。
参加会場には、アークティック・モンキーズがデビュー前に売切れ記録を樹立したシェフィールドのリードミル、スノー・パトロールが開設に尽力したベルファストのオー・イェー・ミュージック・センター、今年のイギリスの最優秀小規模ライヴ会場賞に輝き、様々なアーティストにも好まれているサウザンプトンのサウザンプトン・ジョイナーズなどが含まれている。イヴェント中のライヴはBBCラジオのほか、40近くの各地の放送局でも放送されることになる。
レディオヘッドのフィル・セルウェイは次のように語っている。
「インディペンデント・ヴェニュー・ウィークは素晴らしいアイディアだと思うよ。こうした小さな会場というのはイギリスの音楽の血脈のようなものだからね。こういう会場でライヴを観に行くとある種特別な興奮があるんだ。ぐっとくるし、親密なものなんだよ」
今回のプロジェクトを指揮しているシビル・ベルは次のように説明している。
「スポンサーもついた大きな会場と競合していくこととなり、今やインディペンデントな会場にとってとても困難で課題も多い時代となっています。さらにバンド側も、会場が限られていることやツアーのコストがかさんできていることから、ツアーを組みづらくなってきていて、それを考えても今ライヴ会場が置かれている状況の苦しさがわかると思います」
フランク・ターナーはサウザンプトン・ジョイナーズの最優秀小規模ライヴ会場賞受賞にあたって特別ライヴをジョイナーズで行っているが、次のように今回のイヴェントを支持している。
「小規模でインディペンデントな会場なしには、小規模でインディペンデントに活動するバンドもいなくなってしまうわけで、そういうアーティストやバンドなしにはメジャーなアーティストも存在しえなくなってしまうんだよ」
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