5月にファースト・アルバム『ザ・チャイルド・オブ・ラヴ』をリリースしたばかりだったベルギーのアーティスト、ザ・チャイルド・オブ・ラヴが亡くなったことをマネージャーが『NME』に明らかにしている。
ザ・チャイルド・オブ・ラヴことマーティン・ウィリアム・ジムリ・ティアリンクは手術後の合併症のため12月10日に他界した。ザ・チャイルド・オブ・ラヴは『ザ・チャイルド・オブ・ラヴ』でMFドゥームやブラーのデーモン・アルバーンとのコラボレーションを重ねていて、今年の『NME』賞でも最注目の新人アーティストに授与されるフィリップ・ホール・レーダー賞を受賞していた。
マネージャーのトレイ・リームスは次のような声明を発表している。
「ご遺族を代表して、そしてマネージャーとして、マーティン・ティアリンクこと、コール・ウィリアムズこと、ザ・チャイルド・オブ・ラヴこと、サン・パッツァーは他界したことを発表しなければなりません。マーティンは闘病に続く闘病を続けてきましたが、ようやく平穏に眠ることになりました。マーティンは次のように生前語っていました。『ぼくは幼かった頃から身体のことですごく苦労してきたんだ。病院のベッドはもう見飽きたくらいだよ。でも、そうやってぼくは強くなっただけだった。こうした経験はどんな人であろうと、死はすぐ隣にあることを自覚させてくれるんだ。そして、生とはどれほど素晴らしいことで、ぼくたちは生きていることをどれだけ感謝するべきかということをね」
ザ・チャイルド・オブ・ラヴはアルバムをリリースした5月にツアーをすべて中止にしていて、グラストンベリー・フェスティヴァルへの出演のほか、ベニカッシムやベスティヴァルなどといったフェス出演もすべて中止にしていたが、当時本人は次のように語っていた。
「素晴らしいフェスティヴァルを含んだツアーはやるべきだというプレッシャーは感じるけど、ライヴというのは自分が思った通りの形になっていない場合、自分がやりたいと思った通りのものになっていない場合、きっとオーディエンスが求めているのはこういうものだと自分が思っている形でやれない場合、やるだけの甲斐はないんだよ」
また、12月14日にはハーグでのライヴも予定していたという。
(c) NME.COM / IPC Media 2013