ビースティ・ボーイズ、スパイク・ジョーンズ監督と企画していた幻の映画が明らかに

ビースティ・ボーイズ、スパイク・ジョーンズ監督と企画していた幻の映画が明らかに

映画『かいじゅうたちのいるところ』などの作品で知られ、1994年のビースティ・ボーイズのシングル“サボタージュ”のビデオを手がけたことで一躍脚光を浴びたことでも知られる映画監督スパイク・ジョーンズは、ビースティ・ボーイズと映画の脚本を用意していたことを明らかにしている。

“サボタージュ”のビデオを制作した後、スパイクとビースティーズはハリウッドで脚本に取りかかったとのことで、ビースティーズはそれぞれにいくつも役柄を兼務することになっていたと『スピン』誌に語っている。

「4人で脚本を書いていたんだよ。タイトルは『We Can Do This』といって、というのもあまりにもシュールでぶっ飛んだ内容になってて、ナサニエル・ホーンブロウワー(MCAことアダム・ヤウクの映像作品でのクレジット名)が監督のキャラクターにもなってたんだ。それと“サボタージュ”のビデオにも出て来たスチュアート・ウォラス卿もキャラとして出て来てて、どっちもヤウクが演じることになってたんだけど、すごくくだらなくて面白かったと思うんだけどな。(“サボタージュ”のビデオに登場する)70年代刑事ドラマ風の要素はなかったけど、ノリとしてはまさにああいうものだったよ」

さらにこの作品ではアドロックことアダム・ホロヴィッツがニーノ・ヴィンチェンツィという役を、マイクDはカントリー・マイクというカウボーイ役を演じることになっていて、このカントリー・マイクというキャラクターをベースにビースティーズの未発表に終わったカントリー・アルバム『Country Mike's Greatest Hits』(1999年に一部の知人などにクリスマス・プレゼントとしてばらまかれ、その後ブートレグとして出回った)が制作されたという。

「要するにホーンブロウワーについての作品だったんだよ。マイクはカントリーのスター歌手を演じてて、あれらの曲(『Country Mike's Greatest Hits』)は元々この映画のために書いたものだったんだよ。アダム・ホロヴィッツの演じるニーノ・ヴィンチェンツィはローザヴェルト島に機械工の父親と住んでるという設定の青年で、ちょっと『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラヴォルタの役に似てて、いろいろ夢や野心もあるんだけど、挙動不審なのと踊りもできないから、トラヴォルタにさえなれないっていうね。他にもいろいろあったキャラクターについてはもう忘れちゃったけど、でも、実現してたらすごく面白かったと思うよ」

なお、スパイクの新作SF映画『Her』ではヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oやアーケイド・ファイアの作品などが使われているが、アーケイド・ファイアの『リフレクター』に収録されている“Supersymmetry”は元々映画のために書かれた曲だったとスパイクは語っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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